Take 6のライブに初参戦!グラミー受賞グループの音楽はまさに芸術
【image via BLUE NOTE TOKYO】
目の前でグラミー受賞グループを何度も受賞しているグループの生演奏を目の前で楽しむ。忙しい時期だからこそ、世界最高峰の音楽は僕の心に安らぎを与えてくれ……ると思いきや、あまりもの凄さに必要以上に興奮してしまった。
昨夜、僕はBLUE NOTE TOKYOでTake 6のライブに連れて行ってもらった。長年ボーカルグループのトップに君臨する同グループの演奏を聴いた感想を忘れないうちにメモしておきたいと思う。
そもそも「Take 6」とは何者か
【image via BLUE NOTE TOKYO】
そもそもTake 6とは誰か。現在のメンバーは下記の通り:
- Claude V. McKnight(クロード・マックナイト三世)
- Mark Kibble(マーク・キブル)
- David Thomas(デイヴィッド・トーマス)
- Alvin Chea(アルヴィン・チーア)
- Joey Kibble(ジョーイ・キブル)
- Christchan Dentley(クリスチャン・デントリー)
Brian McKnightの実兄がいることやMark KibbleとJoey Kibbleは兄弟であることは調べて初めて知ったのだが、大事なのはここではない。Take 6は1989年に2曲分、そして1990年、1991年、1992年、1995年、1998年、2003年でそれぞれグラミー賞を受賞している、世界的に有名なボーカルグループなのだ。
そんな彼らの演奏を生で聴くことができるというのは本当にありがたいことだ。その姿をしっかりと目に焼き付け、音を耳に流し込んできた。
最初から最後まで聴いて初めて完成する芸術作品
僕らが普段耳にする音楽はメロとサビが2回ほど繰り返し、ブリッジがあってラスサビがあるような、シンプルで分かりやすい構成だ。Take 6の場合、この流れに則っていないことは無いとは言わないが、少なくとも曲の構成を全く意識させないことに驚いた。僕は小さい頃から十数年クラシックピアノを引いていた経験があるのだが、クラシックと似たような感覚であるように感じた。曲を最初から最後まで聴いて初めて完成する。歌詞は関係なく、フルで聴かなければ音楽として完成しないのだ。
Take 6はゴスペル色も強く、聴かせる曲もあれば歌詞を全力で伝えるパワフルな曲もあった。ストーリー仕立ての歌をリードが力強く歌い、それを他のメンバーが支える。アカペラだけではなく、ギター2本にピアノと電子キーボードなど楽器を加えて演奏を行う。メッセージを伝えるために全力を注ぎ込んだパフォーマンスには心を打たれないはずがない。
聴いている時にふと気がついたのだが、あまり歌詞を聞いていなかったのにも関わらずグッとくるものがあった。冷静に考えてみてこれはスゴイことだと思う。音楽で心を揺さぶるとはこういうことだったようだ。
メンバーの多くがそれぞれが楽器を演奏することができることに加え、多くのメンバーがボイスパーカッションをできる。ただ、驚いたのはやはり世界最高峰のボーカルグループとなると、テンポ感の良い曲でもボイスパーカッション無しでとんでもないグルーブ感を出すことができるのだ。リズムの取り方が格好良すぎて痺れた。
歌った曲の中にアカペラーであれば避けて通れないかの有名な「Stand by me」を演奏したTake 6。まさかTake 6が「Stand by me」を歌うなんて、と思うかもしれないが、Take 6が歌う「Stand by me」はもはや別次元だった。原曲に忠実でありながらも圧倒的にオシャレ。6人で歌うので音の厚みもあるが、その厚みは決して重くはない。曲途中で突然転調をした時には転調好きの僕は危うく失神するところだった。
アンコール曲としてひたすら「ハレルヤ」と歌う曲をマイク無しの完全アカペラで歌ったTake 6だが、これはまさに神だった。神ポイントとしては同じ歌詞しか歌っていないのに曲が展開したこと。これぞダイナミックスだった。そして、拍の取り方が意味不明であるのにも関わらず、メンバーは一寸足りともズレないということ。どうやって拍を取っているのかさっぱり分からない。全員バラバラのタイミングで演奏しているのだが、ズレない。意味不明だ。神だ。
そして主張する時は主張し、ハモる時は一瞬で消える。リードで輪郭を出し、コーラスに戻るとフワッと消える。コーラスをやっている人であれば誰しもが憧れる技術だと思うが、Take 6のメンバーは何事も無かったのように音のかくれんぼを繰り返し、「ああ、これが世界トップの実力か」と思わずにはいられなかった。
演奏後、メンバーと少しだけ話すことができたが、演奏終了後10分も経っていないのにも関わらず、控室でお肉を頬張っていた。舞台から降りるとどこにでもいそうなおじさんになっていたのがとても可愛らしかった。みんな気さくで優しい人達だった。
ちなみに僕が人生で1番最初に聴いたTake 6の演奏はアメリカ国家の「Star Spangled Banner」。上手すぎるので昇天注意。
アカペラは年を取った分だけ演奏に味が出るーー30年以上Take 6を見てきている、今回ライブに連れて行ってくれた音楽ジャーナリスト中川ヨウさんはしみじみと語ってくれた。生きている年数だけ厚みが出る音楽。50歳以上でありながらも今もなお世界的に活躍するTake 6を見て僕も一生音楽を続けていこうと思った。
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