1ユーザーが毎月使うアプリ数は約27個!エンタメ系やSNS系アプリに割く時間が最も長い
スマートフォンに大量のアプリをインストールしている人は多いだろう。僕も今ざっと数えてみたところ、200個弱はあった。
ただ、そのうち日々使っているアプリ数はいくつあるだろうか。少なくとも200個をすべて使っているということは無い。皆さんもそうだろう。
Nielsenの調べによると、1ユーザーが毎月利用するアプリの数は平均して約27個で、この数字はここ数年間ほとんど変わっていないことが明らかになった!
アプリの利用時間は増えているが、アプリの数は以前からほとんど変わらず
利用するアプリの数が変わらないということは、FacebookやLINEなど日々の生活に無くてはならないアプリにとっては追い風だが、それら「常駐アプリ」に入り込もうとしているアプリにとっては状況は良くない。
アメリカのiPhoneとAndroidスマートフォンユーザーを対象に実施された調査によると、2年前に比べてアプリに割く時間は65%も増えていることが明らかになっている。2011年第4四半期における調査結果では1ユーザーあたりの平均アプリ使用時間は毎月18時間18分だったが、2013年における同時期の結果は毎月30時間15分も使用していたそうだ。
一方、棒グラフから見て分かる通り、毎月使われているアプリの数は伸びていない。2011年から順に23.2、26.5、26.8と成長が鈍化している。Nielsenは、1人あたりのユーザーが毎月使用するアプリに限度があるのではないかと分析している。つまり、新しいアプリはこの上限内にいかにして入り込むかが重要。ユーザーという監督の元、スタメンの枠を争うアプリ達という構図だ。
幸いなことに、ユーザーが毎月使っているアプリは必ずしもすべて同じと言う訳ではない。スタメンの入れ替えもアリなので、枠に入り込む余地はある。勝算はゼロではない。
ユーザーが時間を割いているアプリはゲームとソーシャル
では、ユーザーはそもそもどのようなアプリを日々時間を割いているのか。
予想通り、ゲームなどのエンタメ系アプリとTwitterやFacebookなどのソーシャル系などに割く時間は長い。ちなみに、両者を比較すると実はソーシャル系アプリの方がゲーム系アプリよりも使用されている時間は長い。ソーシャル系は2013年第4四半期において平均して10分56秒使われていたが、エンタメ系は10時間34分とわずかに下回った。2年前はそれぞれに2分以上の差があったことを考えると、エンタメ系カテゴリはここ2年で大幅に魅力を増したとも言えるだろう。
若ければ若いほどアプリに割く時間は長い
アプリをより多く使っているのはやはり若い年齢層となっていて、使用時間も比例して18歳から34歳が35分以上と長い。
これも当然と言えば当然の結果かもしれない。10台後半から30台前半のユーザーは働いているとしても、まだ自分の家庭や家族を持っていない人の方が多いはず。だとすれば、30台後半以上のユーザーがアプリに避ける時間が若い年齢層を下回るのも当然のことかもしれない。
これらを総合してアプリデベロッパーが今後意識しなければならないことは若い年齢層に毎月使う26、7個のアプリの中に選ばれるためにはどうすればいいのか、ということではないだろうか。今後ブーストも取り締まりが強化されるので、スタメンに入り込むためには真の実力で勝負する必要がありそうだ。
(via TechCrunch)