AdSenseのiOS/Android公式アプリ、今後数ヶ月以内に廃止へ
Google全体としてAMPおよびPWAの対応強化を進める一環で廃止を決めたのではないかと予想
Googleは7月15日、iOSおよびAndroid向けに提供しているAdSense公式アプリの年内廃止を発表した。その後、11月18日に「今後数か月でAdSenseモバイルアプリケーションのサポートを終了する」とのことをAdSenseユーザーに改めて通達した。
Google は、AdSense をモバイルでご利用いただく際の利便性向上のため、レスポンシブなウェブインターフェースの開発に積極的に取り組んでいます。
Google の目標は、より迅速に機能拡充を進めて AdSense のモバイル エクスペリエンスを向上させることです。
この目標を達成するためのプロセスの一環として、今後数か月で AdSense モバイル アプリケーションのサポートを終了いたします。
その間も、AdSense のモバイルウェブ エクスペリエンスに関する最新情報を随時お知らせいたします。
「レスポンシブなウェブインタフェースの開発に取り組んでいる」
同社によると、AdSenseにアクセスするユーザーのうち、3分の1はモバイルデバイスからだという。これを踏まえ、モバイル戦略の見直しとしてiOSおよびAndroidアプリを廃止する代わりに、ウェブ版に注力する方針を明らかにした。
その理由として、「すべてのプラットフォームに対応するウェブアプリケーションに投資することにより、モバイルデバイスに最適化されたAdSenseの機能を現状よりも早く提供できる」とコメント。
記事冒頭で「Accelerated Mobile Pages(AMP)」および「Progressive Web Apps」(PWA)の進化について触れていることから、Googleとしては各App Storeを介してアプリを運用するよりも、ウェブに振り切った方が自分たちの思うような機能を審査なく提供できると判断したのではないかと予想している。
現在提供されているアプリは2019年中に廃止され、App Storeからも取り下げられる予定。すでにアプリをインストールしていても来年以降は利用できなくなる可能性もありそうだ。