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iOS 17

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iOS/iPadOS 17.5やmacOS 14.5のPublic beta 2、配信開始

iOS 17の概要

WWDC23 Keynote 2034

iOS 17は、WWDC23で正式発表されたiPhone向けのOS。2023年秋に一般公開を予定している。

自分自身の連絡先に、画面全体に表示される「連絡先ポスター」機能が追加され、サードパーティ製の通話アプリ、名刺交換機能「NameDrop」で利用できる。

NameDrop」はAirDropを連絡先交換用として進化させた機能。iPhone同士を近づけることで、連絡先の交換が完了する。

iPhoneを充電スタンドに横向きに置くと、ロック画面が指定した情報が表示される「スタンド」機能は、いわゆるApple WatchのナイトスタンドモードのiPhone版。MagSafe充電スタンドが役に立つだろう。

新たにジャーナルアプリが追加された。日記は心身の健康を改善するといわれており、iPhone上では機械学習を活用してパーソナライズされた候補が表示され、ユーザーに日記をつけるきっかけを与えるという。

他にも、CarPlay×SharePlayで同乗者が音楽を操作できる機能、AirTagの共有、オフラインマップの追加、「画面からの距離」を検知・警告する機能の実装、Safariのプライベートブラウズ機能強化などが含まれている。「Hey Siri」の「Hey」が不要になるアップデートも含まれているが、日本語環境では利用できない。

iOS 17注目の新機能

連絡先ポスター

WWDC23 Keynote 1149

画面全体に表示される「ポスター」画像を、自分の連絡先に指定できる機能が追加された。写真またはミー文字が使用でき、名前の表示を複数のタイポグラフィーやフォントから選択できる。

連絡先ポスターは他社製の通話アプリ、名刺交換機能「NameDrop」でも利用できる。

スタンバイ

Apple WWDC23 iOS 17 StandBy lifestyle 230605

iOS 17では、iPhoneを横向きに充電している際にロック画面を有効活用できる新機能「スタンバイ」が実装。時計、お気に入りの写真、スマートスタックを含むウィジェットの表示しパーソナライズできる。ライブアクティビティ、Siri、着信、より大きくなった通知にも対応する。

MagSafeで充電中は、ユーザー好みの表示が記憶される。常時表示ディスプレイに対応するiPhone 14 Proは常に利用できるが、対応しないiPhoneは画面をタップすることで表示が確認できる仕様だ。

NameDrop

iOS 17では、AirDropの拡張機能として、iPhone同士またはiPhoneとApple Watchを近づけるだけで連絡先情報を簡単に共有できる新機能「NameDrop」が登場した。

WWDC23 Keynote 1547
NameDrop

またAirDropも進化。共有したいiPhone同士を近づけることでAirDropが開始され、万が一ファイル数が多かったり、ファイル容量が大きかったり、共有者同士が離れてしまった場合、インターネットを経由してファイルの共有が完了する仕組みが用意された。

ライブ留守番電話

「ライブ留守番電話」は、留守番電話に残された内容をリアルタイムで書き起こす機能。FaceTimeも、相手が応答できない場合はオーディオとビデオによるメッセージが残せるようになった。

メッセージアプリが強化

メッセージアプリには、新しい絵文字ステッカーによるまったく新しいステッカー体験や、写真の被写体を抜き出してLiveステッカーを作成する機能が追加された。返信したいテキストの吹き出しをスワイプするだけで簡単に返信できるなど、操作性の改善も見られる。

安否確認機能は、ユーザーが目的地に無事に到着したことを家族や友人に知らせたい時に重要な機能となるだろう。ユーザーが安否確認を開始したあとは、ユーザーが目的地に到着するとすぐに、友人や家族に自動的に通知される。目的地に向かって進んでいない場合、デバイスの位置情報、バッテリー残量、携帯電話通信サービスの状況などの役立つ情報が、指定した連絡先と一時的に共有される。

Apple WWDC23 iOS 17 Check In 3up 230605
安否確認機能

自動修正と音声入力が改良

iOS 17では、自動修正が全体的にアップデート。単語予測のための最先端のデバイス上の機械学習言語モデルであるTransformer言語モデルにより、ユーザーがタイプ入力するたびに精度が向上する。ただし日本語は対応しない

常に学習し続けるため、ユーザーが入力し始めると予測テキストの提案がインライン表示され、場合によってはスペースバーをタップし続けるだけでテキスト入力が完了する可能性もある。

また音声入力は新しい音声認識モデルを活用。精度が以前より高くなっているそうだ。

新しいジャーナルアプリ

WWDC23 Keynote 1827

iOS 17では、日記を付ける新しいApple純正アプリ「ジャーナル」が登場した。日記は心身の健康を改善するといわれており、iPhone上では機械学習を活用してパーソナライズされた候補が表示され、ユーザーに日記をつけるきっかけを与える。候補は、写真、人々、場所、ワークアウトなどの直近のアクティビティから賢く厳選される。

その他の新機能

Safariのプライベートブラウズ機能が強化

プライベートブラウズを保護する機能がさらに強化。プライベートブラウズのウインドウは使用していない時はロックされるように。

パスワードとパスキーが共有可能に

信頼できる連絡先グループとパスワードを共有可能になった

ヘルスケアに心の健康を管理する機能が追加

新しい心の健康を管理する機能が追加。日々の気分や一時的な感情を記録したり、自分の心の状態に影響を与えている可能性がある物事を確認したり、クリニックでよく使われているうつや不安症の検査や、周辺地域で利用可能なリソースにアクセスできる。

「画面からの距離」を検知・警告する機能が追加

「画面からの距離」は、TrueDepthカメラを使って、顔から30センチ未満の距離でデバイスを持っている時間が続くと、デバイスを遠ざけるようにユーザーに促す。デバイスを見る距離を改善することで、子どもたちの近視になるリスクを低減し、成人ユーザーのデジタル眼精疲労を軽減できる。

オフラインマップが追加

オフラインマップが追加。予めダウンロードしておくことで、ターンバイターンナビゲーションの使用、到着予定時刻の確認、マップでの場所の検索が利用できる。

AirTagを共有可能に

AirTagを最大5人まで共有可能になった。

CarPlay×SharePlayで同乗者が音楽を操作可能に

WWDC23 Keynote 3579

iOS 17ではミュージックアプリに共同作業プレイリストが追加された。またCarPlay対応車両では、SharePlayを使うことで、再生中のiPhoneで再生されている音楽を別のiPhoneからコントロールできる。

AirPodsのユーザー体験が改良

適応型オーディオパーソナライズされた音量会話感知などのパワフルな新機能が追加される。また、デバイスの自動切り替え機能や通話コントロールが改善される。

ホームにアクティビティ履歴が追加

ドアの鍵、ガレージのドア、警報システム、接触センサーの最大30日間のアクティビティ履歴を確認できる機能が追加される。

リマインダーに自動的カテゴリ分類機能が追加

買い物リストに追加したアイテムが自動的にカテゴリ別に分類されるようになった。

「画像を調べる」が強化

一時停止したビデオのフレームでも利用できるようになった。また食べ物、店舗、標識、記号を特定し、写真やビデオから個々の被写体を抜き出せるようになった。

「Hey Siri」の「Hey」が不要に

WWDC23 Keynote 2002

「Siri」と言うだけでSiriが起動するようになる。また起動後は連続で複数のコマンドを伝えられる。

写真で猫や犬が認識されるように

猫や犬が認識されるようになった。

iOS 17の対応機種

  • iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max
  • iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max
  • iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
  • iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
  • iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR
  • iPhone SE (第3世代、第2世代)

iOS 17のダウンロードとインストール

iOS 17は、6月6日より開発者向けにベータ版を配信開始。パブリックベータ版は7月以降に提供を予定している。また今年は開発者向けベータ版を無料化。Apple IDがあれば利用可能になった。

一般向けには今秋、無料のソフトウェアアップデートとして提供される。

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