iOS 14の概要、主要の新機能
iOS 14は、日本時間6月23日にWWDC20で正式発表。9月17日に一般公開された。
iOS 14は、iPhoneの体験を刷新。ホーム画面にウィジェットが配置できるようになり、使用頻度の低いアプリなどをまとめてくれる「Appライブラリ」を追加。FaceTimeと電話の着信やSiriとの連携も新しいコンパクトなデザインになり、動画再生はピクチャ・イン・ピクチャをサポート。作業しながら対応できるようになった。
デフォルトアプリの変更も解禁され、メールおよびブラウザとしてサードパーティアプリが指定可能に。AirPodsはApple製デバイス間をシームレスに切り替える機能が追加され、AirPods Proはダイナミックなヘッドトラッキングによる空間オーディオ機能をサポートしている。
- ウィジェット:カレンダー、バッテリー、天気、など純正アプリを始め、対応すればサードパーティのものも利用できる。アプリを開かずに、ホーム画面を見るだけで必要な情報が取得できる。
- Appライブラリ:iPhone上にインストールされているすべてのアプリをまとめる機能。リスト表示、特定のホーム画面の非表示なども可能に。
- UIのコンパクト化:着信画面やSiriの実行内容は通知バナーのように表示されるようになった。
- ピクチャ・イン・ピクチャ:すでにiPadでは対応しているが、iPhoneでも利用可能に。YouTubeは機能をテスト中だが、「YouTube Premium」登録者に限定する可能性が高い。
- マップ:自転車用および電気自動車(EV)用の経路表示およびガイド機能が追加されるが、リリース時点では日本では利用できない。
- 翻訳アプリ:日本語を含む、11カ国の言語で翻訳できる「翻訳」アプリが追加された。オフラインでも動作する。
- Safari:翻訳機能が追加、プライバシー機能が強化。Javascriptパフォーマンスは、AndroidのChromeよりも2倍以上高速という。
- AirPods:頭部の動きを検知するセンサーを使用したダイナミックなヘッドトラッキングにより、左右の耳に届く周波数を微調整する機能「空間オーディオ」をサポートする。AirPodsのバッテリー残量不足を知らせる通知機能、使用するデバイスに自動的に切り替わる「Automatic Switching」機能も追加される。
- App Clip:アプリの一部をコンパクトにしたもの。デベロッパーに解放。
- メッセージ:ピン留め機能、インクライン返信などを追加。
- プライバシー:「Appleでサインイン」の強化、おおよその現在位置の追加、録音と録画のインジケータの表示などが用意されている。
iOS 14に対応するiPhone、iPod
- iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR
- iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus
- iPhone 7、iPhone 7 Plus
- iPhone 6s、iPhone 6s Plus
- iPhone SE (第1世代)、iPhone SE (第2世代)
- iPod touch (第7世代)