【検証】iPad miniをベゼルレスにしたら8.5〜9インチディスプレイを搭載できるのか

Appleは、8.5〜9インチ型iPad miniを2021年前半に発表する計画があるという。現行のiPad miniは7.9インチディスプレイを搭載しているため、最大で1インチ大型化することになる。

iPhoneがホームボタンを廃止したように、iPadもTouch IDからFace IDへと移行する可能性は高い。iPad miniがベゼルレス・デザインになった場合、8.5〜9インチディスプレイを搭載できるか検証してみた。

上下のベゼルを減らすだけでも8.5〜9インチのディスプレイは収まるのか

ホームボタンが廃止された際のベゼルは、11インチ型iPad Pro（2020）と同じになると仮定する。

ベゼル幅に合せてiPad mini（第5世代）にマスキングテープを貼る。

ホームボタン側にも同じように貼る。

左右のベゼルを無視して計測すると、約9インチのディスプレイが収まると確認できる。

ベゼルレス・デザインになっても、左右のベゼルは残る。iPad mini（第5世代）の左右のベゼル幅は11インチよりも狭いため、現状のベゼル幅に合せてマスキングテープを貼った。

マスキングテープ以外の部分がディスプレイだとした場合、サイズは8.6インチだった。iPad mini（第5世代）の筐体でも、Face IDになれば8.5〜9インチのディスプレイは収まることが確認できた。

実際は本体サイズがわずかに大きくなる可能性が高い

iPad miniは理論上、筐体を変えずにベゼルレス・デザインにできるが、筐体が大きくなると予想できる理由が2つある。

1つ目は、10.5インチから11インチになったiPad Proは、筐体サイズが僅かに大きくなっていること。

10.5インチ型iPad Proではなく、同じ筐体サイズを持つiPad Airを使用している

2つ目は、11インチ型iPad Pro以外を除くすべてのiPadは、アスペクト比が3:4であること。iPad mini（第5世代）のディスプレイは120 x 160mmだったが、上下のベゼルを削るだけでは120 x 185mmになり、アスペクト比が崩れる。

iPad mini（第5世代）のサイズは、134.8 x 203.2mm。仮にiPad Proと同じベゼル幅が左右にあるとしたら、少なくとも横幅は136.5mmになる。アスペクト比を保つとすれば、縦横ともに3〜4mmほど大きくなる可能性は高いだろう。