Ankerの充電器+バッテリー+内蔵ケーブルの3-in-1製品、ついに”完成形”が出ました
「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」をレビュー
Ankerは6月20日、USB急速充電器・モバイルバッテリー・USB-Cケーブルの3機能を兼ね揃えたFusionシリーズ製品の最新モデルとして「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」を発表した。
各所で大絶賛された「Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」の”兄貴分”としてバッテリー容量を増やし、出力を高めたモデルとして登場。ブラック、ホワイト、ピンク、ブルー、パープルの5色が最終的に用意されるが、ブルーとパープルは7月以降に販売開始予定となっている。
本記事はメーカーより先行して提供してもらったサンプル品を使い、前半で基本的な仕様や概要、後半で似たような仕様を持つ製品と比較する。参考にしてもらいたい。
製品の概要
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)は10,000mAhのバッテリー容量、最大30Wの出力、高耐久USB-Cケーブル内蔵が特徴。折畳式プラグを搭載し充電器として使えるため、充電器、ケーブル、バッテリーをそれぞれ持ち運んでいた人は1つに集約できる可能性がある。
バッテリー容量はiPhone 15約2回分の充電に相当する。最大出力はモバイルバッテリー時でもUSB充電時でも最大30Wとなっており、MacBook Airを通常速度で充電できる。ケーブル内蔵のため別途USB-Cケーブルを用意する必要がないため、充電目的でUSB-Cケーブルを持ち歩いていた
内蔵されているUSB-Cケーブルのほか、USB-Cポートを搭載。2台同時に充電できるが、出力は最大15〜18Wまで制限される。ポート側にあるボタンを押すことで、電池残量が1%単位で表示される。
内蔵ケーブルはストラップとしての機能を兼ねる。約10,000回の折り曲げテストに耐えられる仕様だが、万が一故障した際は本体ごと交換となる。基本的にはUSBケーブルとして考え、ストラップとしての利用は常識の範囲内で収めておくべきだろう。
仕様が近いAnker製品と比較
Ankerには似たような製品が多く、「結局どれを選べばいいのか」「他の製品との違いが分からない」という悩みを抱える人もいるだろう。本記事の後半では、同じFusionシリーズの弟分である「Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」、USB充電器としての機能を備えない10,000mAh/30W出力バッテリーの「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)と比較する。
製品名だと分かりづらいため、下記に作成した表で製品ごとに番号を割り振った(①、②、③)ので、参考にしてもらいたい。
① Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) |
② Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) |
③ Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable) |
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製品の概要 | 本記事でレビュー中の製品 | 本記事の製品より小さい製品 | 本記事の製品のUSB充電器機能がない製品 |
USB充電器機能 | ○ | ○ | × |
モバイルバッテリー | 10,000mAh | 5,000mAh | 10,000mAh |
最大出力(バッテリー時) | 30W | 15W | 30W |
最大出力(USB充電器時) | 30W | 30W | 30W |
ケーブル内蔵 | ○ | ○ | ○ |
搭載ポート | USB-C×1 | USB-C×1 | USB-C×1 USB-A×1 |
LED表示 | ○ | ○ | ○ |
サイズ | 108×51×31mm | 約83 x 50 x 31mm | 約104 x 52 x 26mm |
重量 | 約250g | 約200g | 約215g |
価格 | 7,990円 | 5,990円 | 6,490円 |
①と③を比較
まずは「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」(①)と「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」(③)を比較する。
筐体のサイズ感は近く、日頃より「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」(③)を持ち運んでいた身としては最新モデルに置き換えても違和感がない。
厳密に比較するとわずかに厚みがある。重さも約35g差がある。
上が③、下が①
搭載ポートは、USB-Aポートがある「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」(③)のほうが多い。
しかし「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」(③)にはない機能として、「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」(①)はプラグ内蔵によるUSB充電機能を備える。
①と②を比較(いわゆる”兄弟対決”)
次に「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」(①)と「Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」(③)を比較する。いわゆる”兄弟対決”だ。
とは言ってもサイズの違いは明確。一回り小さく、軽い。「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」(①)のほうがバッテリー容量2倍あるため、当然だ。
「小さいほうがいい」という理由で弟分を選ぶ人が多いことは当然だが、兄貴分である「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」(①)を検討するべき理由が1つある。それは折畳式プラグの位置だ。
弟分は本体の短辺に位置しており、壁コンセントに挿す際に突き出す仕様となっていた。しかし兄貴分は本体が壁コンセントに沿うように取り付けられる。コンセントから抜け落ちづらいのは、当然ながら兄貴分だ。
充電器+バッテリー+内蔵ケーブルの3-in-1製品の完成形
「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」は、充電器+バッテリー+内蔵ケーブルの3-in-1製品の完成形と言っても過言ではない。携帯性と性能のバランスを考えると、これ以上のバッテリー容量や出力は難しい。高い出力が必要であれば、僕のようにAnkerの150W充電器と兼用すれば困らないはずだ。
「USB充電器を別途持ち運ぶなら、USB充電器機能がない製品でいいのでは?」と思うかもしれない。しかし基本的に1つの製品で完結するのであれば、それに越したことはない。モバイルバッテリーとして、USB充電器としては「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」を使い、必要や状況に応じてAnkerの150W充電器を使う、という運用スタイルが自分にマッチしている。
お疲れさま!
よくわかんないけど、前向きに行こうぜ!
えっ毎回そうかな……この商品は結構難しかったですいません!
毎度お馴染みの手垢、埃満載の商品レビュー