【レビュー】Anker 637 Magnetic Charging Station(MagGo):8-in-1ワイヤレス充電ステーション
コンセント×3、USB-C×2、USB-A×2、ワイヤレス充電×1が利用可能な球体型電源タップ
Anker 637 Magnetic Charging Station(MagGo)は、3つのコンセント、2つのUSB-Cポート、2つのUSB-Aポート、1つのワイヤレス充電台から構成された、8-in-1の充電ステーションだ。一般的な横長の電源タップではなく球体型デザインにまとめることで、デスクの整理整頓に役立つはずだ。
しかし実際に試したところ、コンパクト設計ゆえにコンセントとポート同士の間隔が近く、使用する充電器によっては干渉してしまう。また手前側はワイヤレス充電台、奥側はその他のコンセントとポートが配置されているため、ケーブルは挿しっぱなしが前提。ケーブルを頻繁に抜き差しする場合は、かえって使い勝手が悪く感じる恐れがある。
メーカーよりレビュー用に先行してサンプルを提供してもらったので紹介する。
一箇所に小さくまとまる設計、人によっては不便かもしれない
USB-Cポートは最大65W出力、ワイヤレス充電は最大7.5W
Anker 637 Magnetic Charging Station(MagGo)のUSB-Cポートは、単ポートの利用で最大65W出力が可能。14インチMacBook Proなら通常の充電スピードに対応している。高速充電の利用には、電源アダプタが必要だ。
2つのUSB-Cを同時に利用した場合、最大出力は45Wと20Wに分かれる。USB-Aポートが加わると、20Wと15Wまで制限される。
ワイヤレス充電は、いかなる状況でも7.5Wを保つ仕様。ただしMagSafe用のリングマグネットを使用する設計のため、対応するiPhoneはiPhone 12以降となっている。
複数ポート使用時における各ポートの最大出力は、以下の出力表を参考にしてもらいたい。
Ankerより
コンセントに充電器を直接挿す使い方は適さない
Anker 637 Magnetic Charging Station(MagGo)とAnker Magnetic Cable Holderと組み合わせることで、デスク横に便利な充電ステーションを作る予定だった。
コンセントにはカメラバッテリー用充電器、高速充電用のApple純正電源アダプタ、複数USB-C端子を持つUSBC充電器を挿し、USB-C端子にはUSB-CケーブルとLightningケーブルを挿しMacBook Proの通常充電や急ぎのiPhone充電に使う。手の届く場所にあれば、iPhoneをワイヤレス充電しながら画面がチェックできて便利だろう。
しかしいざ試すと、設置する以前に問題が発生。コンセントとUSBポートの間隔が近すぎて同時利用ができない。電源アダプタが挿せるのは、上のコンセントのみ。左右にあるコンセント2つは下のポート類を覆うってしまう。
96W充電器を接続した状態
カメラバッテリー用充電器は、上のコンセントを使うと残りのコンセントを潰してしまう。
Canon用充電器を設置した状態
さらにワイヤレス充電中のiPhoneに干渉する。当初予定していた使い方はできないことがわかった。
Anker 637 Magnetic Charging Station(MagGo)は、コンセント、高出力ポート、ワイヤレス充電をコンパクトにまとめた、球体型の電源タップだ。接続するものを正しく選定すれば、デスク周りはスッキリするはずだ。
製品のコンセプトは気に入っている。活用方法は今後考えていきたい。