【レビュー】Anker PowerPort III 2-Port 65W:45W+20Wの2ポートGaN充電器
一般的な60W出力以上の充電器に比べ約50%小さなコンパクトサイズを実現したGaN充電器
Ankerより、2つのUSB-Cポートを搭載した最大65W出力のUSB-C充電器「Anker PowerPort III 2-Port 65W」が登場した。2つのUSB-Cポートを同時使用した場合は45Wと20Wで出力され、MacBook Air/Proを充電しながらiPhoneを急速充電する、といった使い方ができる。
メーカーよりレビュー用に先行してサンプルを提供してもらったので紹介する。
独自技術「Anker GaN II」採用で小型化を実現、他製品と比較
Anker PowerPort III 2-Port 65Wは2つのUSB-Cポートを搭載。同時使用する場合、上部ポートが最大20W、下部ポートが最大45Wに制限される。単ポート使用時は、どちらのポートを使用しても最大65W出力になる。
プラグは折畳式。持ち運びはしやすい。サイズは約 54 x 52 x 29mm、重さは約138g。Apple純正61W電源アダプタと比べて34%の軽量化を実現している。
Anker Nano II 65WとApple純正61W電源アダプタと比較
Anker Nano II 65WとApple純正61W電源アダプタとの比較。純正品は大きく、重い。持ち運び用の充電器が必要であれば、Anker製品を検討したほうが良いだろう。
左から順に:65Wモデル、PowerPort III 2-Port 65W、純正品
Anker Nano II 65Wと出力は同じだが、ポートは1つのみでボテッとした形だ。コンパクトなガジェットポーチへの収まりは、Anker PowerPort III 2-Port 65Wのほうが優れている。
Anker Nano II 65WとAnker Nano II 45Wで比較
Anker Nano II 45Wを加えて3モデルで比較する。いずれもAnker独自の窒化ガリウム(GaN)技術「Anker GaN II」を採用しており、高出力と小型化を両立させている。
左から順に:45Wモデル、PowerPort III 2-Port 65W、65Wモデル
横側から見るとAnker PowerPort III 2-Port 65Wは大きく見えるが、ポート側から見るとシュッとしている。左右にコンセントが並ぶ電源タップなどでは役に立つが、家庭用コンセントなど上下に並ぶ場所ではかえって不便になる恐れがある。僕はシュッとしたデザインのほうが好みだ。
14インチMacBook Proで充電スピードを検証
14インチMacBook Pro(2021)は、96W USB-C電源アダプタが同梱されているが、通常利用では67Wがあればフルスピードに近いスピードで充電できる。
作業しながら充電してみたところ、充電開始から30分間でバッテリー残量は34%から68%まで回復。さらに30分間充電し、合計1時間で93%まで回復した。充電中の発熱は気にならなかった。
2つの充電ポート搭載のメリット、相性が良いMac
2ポートの魅力:普段はMac用、いざというときに別デバイスも充電可能
充電器のポートが2つあることで、偶然重なった電池不足をまとめて解消できる。先日行った旅行で、ベッドサイドに設置することで僕と妻のiPhoneを充電できた。iPhoneを充電していないときは、MacBook Proを充電しながらApple Watchを充電した。ポートが2つあることで、充電効率が上がる。
13インチと14インチのMacBook Air/Proにおすすめ
Mac用として購入するのであれば、おすすめするモデルはMacBook Air、13インチMacBook Pro、14インチMacBook Proの3機種。16インチモデルでも使えるが、マシーン性能を長時間にわたって引き出す作業が多いのであれば、65Wは心許ないだろう。
14インチで急速充電または16インチで使いたい場合は100Wモデルがおすすめ
14インチMacBook Proで急速充電を利用したい、または16インチMacBook Proで安心して利用したいのであれば、2ポート搭載の最大100W出力対応USB-C充電器「Anker PowerPort III 2-Port 100W」をおすすめする。
左から順に:45W、PowerPort III 2-Port 65W、PowerPort III 2-Port 100W、純正61W
サイズは一回り大きくなるが、2ポート同時使用でそれぞれ最大60W・40Wの出力が可能だ。あわせて検討してもらいたい。