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12インチ型MacBookが「新型13インチMacBook Pro」説。もしくは…

存在意義が謎だった13インチMacBook Pro、残された理由はその未来にあった……とか?

Dmitry spravko tl56qAl9STg unsplash

12インチディスプレイを搭載したMacBook Proが2023年に発表されるがある。

12インチディスプレイのMacは、「MacBook」として2015に発表。ウェッジ型のMacBook Airを小型化したようなデザインで、USB-Cポート1つのみという尖ったデザインでありながら、920gという圧倒的な軽さとコンパクトさで人気モデルだった。2019年に惜しまれながら販売終了した。

最新のによると、新しい12インチモデルはM2 Pro/Maxチップを搭載しMacBook Proラインナップに加わると見られている。「超コンパクトかつ軽量かつパワフルなマシーン」を求める人にとって夢のようなマシーンになり得るが、現実的に実現可能だろうか。

高性能チップ採用 = デザインの制限 = 理想とのズレ

MacBook Proラインナップに加わるのであれば、筐体は14インチ/16インチMacBook Proと同じになるだろう。ノッチもあり、SDカードスロットやHDMIポートも搭載されることになるが、12インチの筐体となれば側面がポートで埋もれるように見えそうだが、仕方がない。

Theregisti SFID5Ir 8FY unsplash

またM2 ProおよびM2 Maxチップが搭載されるのであれば、ファンは内蔵するだろう。14インチMacBook Proは、気温が上がれば本体の熱も持ちやすくなり、ファンが回ることが徐々に増えてきた。4,500万画素のRAWファイルを30枚同時に書き出すとファンはしっかりと回っている。ファンレス設計は厳しいと見ている。

バッテリーの問題もある。によると、M2 Maxチップ12コアCPUと最大38コアGPUを搭載する。コア数が増えれば、必然的に電力消費も増える。13インチMacBook Proは「最大17時間のワイヤレスインターネット」が可能だが、14インチMacBook Proは最大11時間に留まる。高性能チップとコンパクトな筐体は、バッテリー持ちとの相性が悪い。

16インチより14インチのほうが薄いように、12インチは14インチより筐体は薄くなるはずだ。しかしかつての12インチMacBookのようなウェッジ型にはならないため、1kgを下回る軽さが実現できるかは不明。ポートの追加、ファン内蔵を踏まえると、12インチMacBookの復活を熱望するユーザーが理想とする「12インチMacBook Pro」にはならなさそうだ。

「12インチ」は理論上、「12.0インチ」から「12.9インチ」まで有り得る

ここで一度「12インチ」というディスプレイサイズに注目してもらいたい。Appleは14.2インチMacBook Proを「14インチ」、16.2インチMacBook Proを「16インチ」と呼んでいる。「12インチ」は、12.0インチ〜12.4インチ程度までは解釈の余裕がある。あくまでも段階であることを踏まえると、12.9インチまで範囲を広げても良いかもしれない。

「12インチMacBook Pro」のディスプレイサイズが12.xインチだすれば、M2チップを搭載しておきながら見た目が全く変わらなかった、13インチMacBook Proを置き換える新モデル、という構想が浮かぶ。

12インチMacBookの後継機種を理想とする人にとっては期待外れだが、Appleが13インチMacBook Proをラインアップに残したことに納得できる。過去には14インチMacBook Proと全く同じ筐体を採用した13インチモデルの噂もあった。

WWDC22 2022 Keynote 4052
1台だけベゼルがやたらと太い……けどノッチがない

12.9インチディスプレイだとすれば、ディスプレイ周りのベゼルを薄型化すれば実現できそうだ。13インチMacBook Proを置き換えるモデルであれば、薄さを必要以上に追求する必要がなく、13.3インチから12.9インチ程度の小型化であればバッテリーの犠牲も抑えられるだろう。

14インチよりも価格、筐体サイズ、重さが抑えられながら、同じ最新チップを搭載できるMacBook Proがあれば、移動しながら仕事をする人にとって理想的なマシーンになりそうだ。

しかしここでまた別のシナリオを提案したい。

次ページ
MacBook Airのコンパクトモデル、というシナリオも考えておこう
公開情報
更新日2022年06月12日
執筆者g.O.R.i
コメント(5件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:627614)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:627613)
    今から考えると2016年の12インチMacbookって ・当時のIntelCPUでファンレス設計 ・現代より圧倒的に普及してない状態で、充電も兼ねたUSB-Cポートが一つだけ ・実績が積まれてない新設計キーボート(今は亡きバタフライ) とめちゃくちゃ攻めてたよねえ…

    そうそう、めーーーっちゃくちゃ攻めてたんですよ。よくあれで出したんだなーって思いますし、ある意味Appleとしてもテストマーケ的な位置づけで考えたんでしょうかね。反応を見て、Appleシリコンの方向性を考えていた、とか。

  2. 通りすがりの読者(コメントID:627613)

    今から考えると2016年の12インチMacbookって
    ・当時のIntelCPUでファンレス設計
    ・現代より圧倒的に普及してない状態で、充電も兼ねたUSB-Cポートが一つだけ
    ・実績が積まれてない新設計キーボート(今は亡きバタフライ)
    とめちゃくちゃ攻めてたよねえ…

  3. 待ちすぎて結局買えない(コメントID:627545)

    昔の12インチもMacBookと呼ばれ、現在のiPad Pro Air 無印のように12インチはMacBook無印扱いで、M1を載せたものになるかもなと思っています。私は軽さ重視なのでM1でも欲しい!

  4. 通りすがりの読者(コメントID:627531)

    謎のMBP13と紐付ける説はなるほどなと思いました。
    ただ、12インチにPro/Max系チップだとファン付きで中途半端な筐体になってしまいそうです。
    あるいはM2 Proはファンレスも可能で持ち運び特化のMBPという未来があるんでしょうか。
    そうなるとかなり需要がありそうですね。

  5. Zoo(コメントID:627530)

    ここにきて12インチMacBookの噂が出てきて楽しみになっています。基本的に無印Apple Siliconでもほぼ十分なスペックを持っているので、ファンレス1kg未満のAir小型説を推したいです。
    ベゼルレスにすれば画面サイズも広く取れるでしょうし、Apple Siliconで性能も申し分なし。となると後は端子類がどうなるのか…
    左:MagSafeとUSB-C一基, 右:USB-C一基とヘッドホン端子
    とかだとかなり理想的なのですが、難しそうですよね。

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