新型AirPods、ケースをUSB-C化か。体温測定機能も開発中の噂
聴覚の健康状態をテストできる機能も開発中、補聴器としての人気取得に向けて準備中か
Appleは新型AirPods向けに、体温計測機能や聴覚の健康状態をテストする機能を開発している可能性がある。Appleに詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏が最新ニュースレターで明らかにした。
体温計測機能は外耳道で測定された体温を利用し、Apple Watchによる手首経由の体温計測より正確なデータが取得できると言われている。Appleは現在、計測した体温を生理管理機能用に活用しているが、今後は風邪などその他の病を予測する目的で活用する意向があるという。
聴覚の健康状態をテストする機能は、特定のサウンドを複数鳴らすことで判断する仕組み。Apple WatchのECGアプリと同様にスクリーニング目的での利用を目指しているそうだ。
Appleはテスト機能とは別に、補聴器としてAirPodsを認可してもらうことを目論んでいる。補聴器は100億ドル市場となっており、技術革新が必要とされている。
AirPodsには、iPhoneやiPadをリモートマイクとしてAirPodsを補聴器のように利用できるアクセシビリティ機能「ライブリスニング」や、目の前にいる人の声をより聞き取りやすくする「会話を強調」機能を実装済み。アメリカ食品医薬品局からの認可取得に向けて、補聴器メーカーを技術者を迎え入れているそうだ。
体温計測機能や聴覚の健康状態をテストする機能を搭載したAirPodsは、年内に発売される可能性は低い。AirPods Proのアップデート周期は3年となっており、最新モデルは2022年に登場。少なくとも来年以降の登場が濃厚だ。
しかし新機能は搭載されずとも、2023年の新型iPhone(iPhone 15シリーズ)のUSB-C化に伴い、USB-Cポートを搭載したケースは直近で販売される可能性がある。Mark Gurman氏は、Appleのオーディオ製品は将来的にすべてUSB-Cポートに移行すると指摘している。
既存製品の値下げも計画されている。公式サイト上で取り扱う最安モデルはAirPods(第2世代)。米国では129ドルで販売されているが、99ドルまで値下げすることでSamsung、Sony、Amazonなどの競合メーカーに対抗できると予測している。