Samsung、「Galaxy Note 7」の爆発原因を公表ーーバッテリーに問題
何ヶ月にも及ぶ調査の結果、2017年1月23日、Samsungは世界中で爆発し生産停止に追いやられた「Galaxy Note 7」の爆発原因を記者会見で明らかにした。
Samsungのモバイル部門を統括するDJ Koh氏は記者会見の冒頭で謝罪の言葉を述べ、現在、販売された「Galaxy Note 7」の96%が回収できたことを発表。また、原因解明をするためだけに実験用施設を用意し、ワイヤード充電・ワイヤレス充電や虹彩認証機能、USB-Cコネクタの動作などをテスト。
関わったスタッフは専属で700人。テストされた端末は200,000台、テストされたバッテリーは30,000台。
その結果、やはり原因はバッテリーにあったようだ。
最初のモデルとリコール後のモデルで原因が異なる
念のためにおさらいしておくと、「Galaxy Note 7」は発売直後のモデルが立て続けに爆発し、全世界でリコールを実施。その後バッテリーに問題があったとしてバッテリーを変えたモデルを出荷したものの、そのモデルも爆発し、生産停止に至ったという経緯。
この異なる2つの事例において、どちらもバッテリーが原因であった、というのが今回明らかになった。ただ、同じバッテリーでも発生していた原因は異なる。
1回目はバッテリーの右上にデザイン上の欠陥があったと説明。これによって電極が折れやすくなってしまい、結果的にショートする場合があったという。
2回目は1回目のバッテリーとは異なるサプライヤーから用意されたもの。デザイン上の欠陥も解決され、バッテリーそのものには問題なかったとしているが、製造過程における溶接時の欠陥が原因でショートする場合があったという。
Samsungは「Galaxy Note 7」そのもののハードウェアデザインに問題がなかったと強調。2回目のバッテリーは、1回目のバッテリー事故を受けて急ピッチで製造したことが原因だという。まさに急がば回れ。
今後もSamsungはGalaxyおよび「Galaxy Note」シリーズの生産を続けるとコメント。同社は近々「Galaxy S8」を発表する見通しとなっていて、今秋には「Galaxy S8 Edge」が披露されると見られる。くれぐれも爆発しない端末になることを願いたい。
(via Recode)