男2人で山梨弾丸旅行:鳴沢氷穴と富岳風穴で”天然の冷蔵庫”の中に入ってきた
貸し出しヘルメットは着用がおすすめ それぞれ個別に行くこともできるが、どうせなら両方セットで行くべし
ほったらかし温泉から忠霊塔に行き、続いて向かったのは青木ヶ原樹海にある「鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)」と「富岳風穴(ふがくふうけつ)」。
青木ヶ原樹海といえば「一度入ったら迷い込んで出てくることができない」などの噂があり、単純に「怖い場所」と認識していたが、鳴沢氷穴と富岳風穴は年間を通して多くの観光客が集う人気の観光スポット。洞窟内の温度は1年中、0〜4度を保っているため、夏頃は暑さを凌ぐ目的で訪れても良さそうだ。
鳴沢氷穴を観光、チケット料金など
チケットを購入する。どちらも行く予定なので、鳴沢氷穴と富岳風穴をセットで購入。それぞれ単体で購入すると大人350円小人200円だが、セットで購入すると大人600円小人300円とお得だ。
向かうまでに案内図を確認し、鳴沢氷穴の概要を学ぶ。そもそも氷穴とは、冷蔵庫がなかった時代に天然の冷蔵庫としして使用されていたそう。全長150mで、地下21mまで潜る。所要時間は約12分。途中、天井が91cmしかない場所もあるそうだ。
鳴沢氷穴の周りは富士山から解けた雪水が流れる地下水に囲まれているため、年中冷たいそうだ。
ヘルメットは自主性となっているが、入った経験からすると着用をおすすめしたい。注意深く歩いていても何度も頭をぶつけてしまったので、あることに越したことはない。
入ってすぐに天井が91cmしかない場所に遭遇。実際に見ると、その低さに驚く。
その奥も基本的に天井が低く、中腰でカニ歩きしなければ通れないような場所なのだ。もし、この瞬間に地震が起きたら確実に生き埋めだ、という不安を感じつつも歩く。
中腰どころか深いスクワットぐらい、腰を落とさないと通れない。
iPhone 11 Proのナイトモードが大活躍。ただ、雰囲気はナイトモードがない方が良いね。
その先には「地獄穴」があった。説明によると竪穴で、「一度足場を失うものなら二度と帰ることのできない危険な穴」だそう。江ノ島の洞窟まで続いているという伝説もあるが、正確なことは確かめられていないそうだ。
振り返ると、そこには”天然の冷蔵庫”。大量の氷が積まれている。昔はここに天然氷を貯蔵していたそうだ。
さらにその先へと進むと、驚くほど透明な氷柱が大量に並ぶ空間にたどり着く。外は寒かったが、不思議とこの氷柱に囲まれた空間は外よりも暖かく感じた。
富岳風穴
続いて富岳風穴に向かう。歩いても移動できるそうだが、時間の関係で車で移動することに。
途中、青木ヶ原樹海の怖さを感じさせない自然の不思議を体験しながら歩く。夜はまた別かもしれないが、日中は怖くなくて安心した。
もちろん、ヘルメットは装着した。ヘルメットは本当に装着した方が良いと思う。
中に入ると、そこにはライトアップされた氷柱が沢山ある空間だった。
やはりここも氷の透明度が際立った。手を裏に回しても手が透けて見えるのだ。
さらに歩き続けると「天然冷蔵庫」と書かれた看板の奥には、なんと蚕の貯蔵庫があった。
ここは大正時代の養蚕業において重要な役割を果たしていた場所だそう。
来た道を戻り、無事脱出。大自然が作り出した洞窟を、先人達が知恵を集めて生活に役立てていたことを知ることができ、勉強になった。
最後に記念写真も撮ってもらった。2時間睡眠の疲労感が分かりやすく顔に出ている。
鳴沢氷穴と富岳風穴、どちらも良かった。僕は鳴沢氷穴の方が好きだったが、時間が許すならばどちらも見学した方が良い。
多くの人が各県の魅力を「#2020ここは行くべき14都県」のハッシュタグでツイートしているので、チェックしてみるべし!