TSMCの創業者が明かす「Appleが選んだ理由」の真相
クックCEOが下した「Intelへの評価」と、その後の両社の明暗
TSMCの創業者モリス・チャン氏が、YouTubeチャンネル「Acquired」のインタビューで、AppleがTSMCをチップ製造パートナーとして選択した背景について興味深い証言を行った。
2011年2月、Appleは一時的にTSMCとの協議を中断。これは当時、IntelのCEOがiPhoneチップの製造についてティム・クックCEOにアプローチしたためだ。当時IntelはすでにMac向けプロセッサのサプライヤーとして、Appleと関係を築いていた。
しかし、わずか2カ月の検討期間で、クックCEOは重大な決断を下す。2011年3月のApple本社での会談で、「Intelはファウンドリーの運営方法を理解していない」という決定的な評価を下したのだ。
TSMCの成功の鍵は、顧客ニーズへの徹底した対応にあった。チャン氏は「顧客からの要求には、たとえ非合理的なものでも丁寧に対応してきた。Intelにはそれができなかった」と説明する。
この判断は両社の命運を分けることになる。TSMCはAppleシリコンの独占製造パートナーとして、iPhone、iPad、そしてMacの全チップを製造。一方のIntelは長年ファウンドリー事業で苦戦を強いられ、ようやく2024年9月にIntel Foundryを設立。AWSの人工知能チップ製造を受注するなど、外部顧客の獲得に動き始めている。
(Source: MacRumors)
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