27インチ型iMac(2019)とiMac Proのベンチマークスコアと”コスパ”の比較
2019年のiMacはCPU性能が大幅に引き上げられ、特に27インチ型iMac(2019)のCTOモデルは8コアのIntel Core i9プロセッサを搭載し、シングルコアスコアでは現時点に存在するどのMacよりも高いスコアを出している。
ではiMacの中で最もハイスペックとされているiMac Proと比較するとどうなのか。Primate Labsが27インチ型iMac(2019)とiMac Proのベンチマークスコア比較を公開していたので、紹介する!
iMac Proと27インチ型iMac(2019)の性能比較
まずはシングルコアスコアから。2019年モデルはiMac Proを上回る結果となっていて、iMac Proの10コアモデルが「5321」のところ、27インチ型iMac(2019)は「6157」を記録。
続いてマルチコアスコアでは、同じ8コアモデル同士だとわずかにiMac(2019)が上回る結果となっているが、当然ながら10コア、14コア、18コアモデルには差をつけられている。
iMac Proに近い性能が10万円以上安く手に入るかも?
iMac(2019)のCPU性能がiMac Proとかなりいい勝負であることがわかったところで、実際に価格で比べてみる。
iMac(2019)の場合、8コア「Core i9」を搭載した最安構成は下記。価格は税別275,800円。
- 3.6GHz 8コア第9世代Intel Core i9プロセッサ(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
- 8GB 2,666MHz DDR4メモリ
- Radeon Pro 575X(4GB GDDR5メモリ搭載)
- 1TB Fusion Driveストレージ
一方、iMac Proの最安構成は下記。価格は税別558,800円。
- 3.2GHz 8コアIntel Xeon Wプロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.2GHz)
- 32GB 2,666MHz DDR4 ECCメモリ
- Radeon Pro Vega 56(8GB HBM2メモリ搭載)
- 1TB SSDストレージ
スペックを見比べて見れば分かるが、iMac(2019)の方が安くて当たり前という構成になっている。そこで、購入画面におけるカスタマイズの範囲でiMac Proに近づけた結果の構成が下記。
- 3.6GHz 8コア第9世代Intel Core i9プロセッサ(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
- 32GB 2,666MHz DDR4メモリ
- Radeon Pro Vega 48(8GB HBM2メモリ搭載)
- 1TB SSDストレージ
価格は税別468,300円。iMac Proに近づいているものの、それでも9万円ほど安い。
違いは実質的にGPUの性能。iMac(2019)の構成でも十分であれば、メモリを自分自身でサードパーティ製のものを購入・換装すれば購入費を加味しても10万円以上は節約できる。
作業内容次第ではあるが、高いスペックが必要としているものの予算をなるべく抑えたいという人はiMac ProではなくiMac(2019)の27インチモデルを選択することを検討してみてもいいかもしれない。