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16インチ型MacBook Pro(2019)、6コア/Core i7と8コア/Core i9の性能差は?動画編集で選ぶべきGPUは?検証動画が公開

下位モデルでも動画編集に十分なパフォーマンスを発揮してくれることが判明

MacBook Pro(2019) 16inch Review BlueBackground 13

僕は16インチ型MacBook Pro(2019)のUltimateモデルを購入して使っている。スペックは下記の通り:

  • 第9世代の2.4GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
  • 32GB 2,666MHz DDR4メモリ
  • AMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メモリ搭載)
  • 2TB SSDストレージ

僕は記事執筆作業をメインとしていることから、このマシーンは僕にとってどう考えてもオーバースペックだ。むしろ僕のような作業内容であれば下位モデルでも十分こなせることは間違いない。

では、実際に下位モデルとUltimateモデルではパフォーマンスにどれほどの差があるのか。YouTubeチャンネル「Max Tech」が解説していたので、紹介しておく!先に結論から言っておくと、よほど負荷の高い作業をしない限りは下位モデルでも十分満足できると思われる!

約10万円差の恩恵を受ける人は、どのような作業をする人なのか

動画内で比較対象として登場しているのは6コアモデルの下位モデルと、CPUと8コア、RAMを32GB、GPUを「AMD Radeon Pro 5500M」(8GB GDDR6メモリ搭載)にアップグレードしたモデル。それぞれのストレージについては言及されていないが、おそらくどちらも512GBだと見られる。

実際に日本のApple公式サイトで購入すると、下位モデルは税別248,800円、上位モデルは税別343,800円で購入できる。約10万円差となる両モデルにどれほどの性能差があるのか。

下位モデル 上位モデル
CPU 第9世代の2.6GHz 6コアIntel Core i7プロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.5GHz) 第9世代の2.4GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
RAM 16GB 2,666MHz DDR4メモリ 32GB 2,666MHz DDR4メモリ
GPU AMD Radeon Pro 5300M(4GB GDDR6メモリ搭載) AMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メモリ搭載)
SSD 512GB 512GB
価格 248,800円 343,800円

CPUやGPUのベンチマーク比較、動画編集における性能の違い

まずはCPUのベンチマーク計測から。「Geekbench 5」における下位モデルと上位モデルの性能差は約26%となっていて、「Cinebench R20」では約27%だったという。6コアと8コア、「Core i7」と「Core i9」の性能差はベンチマークスコア上ではハッキリと確認でき、マルチコアパフォーマンスを必要とする作業を行うのであれば上位モデルの恩恵は受けられそうだ。

興味深いのはGPU性能。「Geekbench 5」を使った「Metal」のGPUベンチマーク計測では約35%の差が見られたものの、「Unigine Heaven」を使ったゲーミングベンチマーク計測では下位モデルが47.7fpsを記録したのに対し、上位モデルは51.1fpsと僅差。

他のゲーミングベンチマークでも同様の結果が得られたそうで、「Bootcamp」を利用したWindows上でプレイする「Modern Warfare」では全く同じフレームレート平均を記録したそうだ。

これではGPUを上位モデルにアップグレードする意味がないのでは、と思うかもしれないが、動画編集などGPUを必要とする作業においては上位モデルのビデオメモリ8GBが優位に働くことが確認されている。

例えば「BruceX」ベンチマークでは上位モデルの方が35%も完了し、5分間の8K動画の書き出しに掛かる時間は下位モデルが100分以上掛かったのに対し、上位モデルは27分で完了。いずれもビデオメモリが2倍あることによるパフォーマンスの差だという。

一方で、20秒の4K画質動画にスタビライゼーションを施すのに掛かった時間は下位モデルと上位モデルではほとんど差は見られなかった。多くのYouTuberが利用すると思われる、5分間のエフェクト付きH.264/4K画質の動画を書き出すのに掛かった時間もわずか24秒差だった。

5min 4k h264 effect movie export

また、編集においても両モデルに差はなく、下位モデルでも十分快適に操作できていると報告している。負荷の高い素材を編集しない限り、GPUは下位モデルに搭載されている標準のものでも十分満足できる、と言えそうだ。

「Photoshop」および「Lightroom」を使った動作も検証

「Photoshop」および「Lightroom」を使った動作も検証していて、編集作業においては特にこれと言った違いは見られていないと報告している。なお、僕自身も15インチ型MacBook Pro(2019)から16インチ型MacBook Pro(2019)に買い替えて「Adobe Photoshop CC」でRAW画像の編集および書き出しを行っているが、特にこれと言った違いは体感できていない。

「Lightroom」の書き出しはRAMに依存し、搭載されているRAMが多ければ多いほど時間が短縮される模様。また、最新バージョンはGPUアクセラレーションをサポートしているものの、下位モデルに搭載されている「AMD Radeon Pro 5300M」(4GB GDDR6メモリ搭載)でも十分のようだ。

Exporting photos in lightroom

よって、「Lightroom」を使用する場合はCPUやGPUのアップグレードよりもRAMを32GBまたは64GBにカスタマイズすることを推奨している。

16インチ型MacBook Pro(2019)、下位モデルでも十分高性能

結論として、16インチ型MacBook Pro(2019)は下位モデルでも十分なパフォーマンスを発揮できることが分かった。

動画編集をする場合においても、8Kの映像のような非常に負荷の高い映像を取り扱わない限り、下位モデルと上位モデルではそれほどパフォーマンスに差は見られなかった。

画像や写真の編集においても大きく違いはなかったものの、書き出し時においてはRAMの量が多い方が時短になることが分かっている。逆にCPUやGPUはそれほど影響しない。

もちろん、予算に余裕があるのであればスペックを引き上げるだけ引き上げるのは個人の自由。ただし、自分のやりたい作業と必要とするパフォーマンス+αのバランスが良ければ結果的に数万円の節約になり、浮いた予算を周辺機器やその他必要経費に回すことができる。

購入を検討している人は参考にどうぞ。


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更新日2019年12月07日
執筆者g.O.R.i
コメント(2件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:576729)
    コメント先:なおこ(コメントID:576728)
    ゴリミーさんのアドバイス通り、下位モデルで購入し一週間ほど使用しましたが、2016年13インチからの買い替えということもあり、体感できる違いがありました。 一つ一つがワンテンポ速く感じます。 RAMは16GBと同じなので、明らかなスペックアップを感じます。 動画編集しないなら、十分なスペックです。 アドバイス、ありがとうございました!

    うおおおおお!!!!最高じゃないですかー!!!!2016年13インチからのアップグレードだったら多分天と地の差ですよね笑 自分だったら多分画面に向かって「ひゃっはー!」って言ってそうですもんwww 引き続き楽しんでくださいませー!!!!

  2. なおこ(コメントID:576728)

    ゴリミーさんのアドバイス通り、下位モデルで購入し一週間ほど使用しましたが、2016年13インチからの買い替えということもあり、体感できる違いがありました。
    一つ一つがワンテンポ速く感じます。
    RAMは16GBと同じなので、明らかなスペックアップを感じます。
    動画編集しないなら、十分なスペックです。

    アドバイス、ありがとうございました!

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