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16インチ型MacBook Pro(2019)のGPU、5300M/4GBと5500M/8GBの性能差は?比較した動画が公開

「AMD Radeon Pro 5300M(4GB GDDR6メモリ搭載)」と「AMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メモリ搭載)」、性能の違いはどれほどなのか

MacBookPro 16inch graphics 5300m or 5500m

新しい16インチ型MacBook Pro(2019)は、今年7月に発表された15インチモデルと搭載されているCPUは基本的に同じだが、GPUは14nmプロセスから7nmプロセスのものにアップグレードされ、性能が飛躍的に向上していることが確認されている。

従来は下位モデルでは非常に非力だったGPUにも、「AMD Radeon Pro 5300M(4GB GDDR6メモリ搭載)」を採用。下位モデルの構成のまま、11,000円の追加で「AMD Radeon Pro 5500M(4GB GDDR6メモリ搭載)」に、22,000円の追加で「AMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メモリ搭載)」にアップグレードすることができるようになり、CPU性能に依存せずGPU性能を必要とするプロユーザーにとっては費用対効果が大幅に上がっている。

ここで、気になるのは、基本構成のGPUと最上位構成のGPUの性能差。5300Mの4GBと5500Mの8GBにはどれほどパフォーマンスに影響するのか

YouTubeチャンネル「Max Tech」が両グラフィックスを比較していたので、紹介する!

15インチモデルにおいて最高スペックだったVega 20(4GB)との比較も

「Geekbench 5」のMetalスコアでは、「5500M」は「5300M」よりも40%高いスコアを記録。ただし、「5300M」は15インチモデルの「Vega 20」に匹敵するスコアとなっていて、つい先日まで最も高性能だったはずのGPUが最新の下位モデルに負けそうになっているのは驚きだ。

OpenCLスコアでもスコアの順位は変わらず、「5500M」は「5300M」よりも28%高い

次にクロスプラットフォームかつクロスAPIの3Dグラフィックベンチマークアプリケーション「GFXBench Metal」を使用して比較。「5300M」と「5500M」に大きな性能差は見られなかったが、どちらも「Vega 20」を20〜28%上回るフレームレートを記録している。

ゲーミング性能の比較には「Unigine Heaven」をベンチマークツールとして使用し、「5500M」は「5300M」を約7%上回っていたが、「Vega 20」と比較するうと最大で33%もフレームレートが上がっていることが確認されている。

最もグラフィク性能に差が出たのは、3Dレンダリングのベンチマークテスト。使用したのは「Blender」となっていて、「5500M」が29分台で完了するテストを、「5300M」は約56分、「Vega 20」に至っては約77分もかかっている。これほど結果が顕著に現れた最大の理由として、ビデオRAMが8GB搭載されていることを挙げている。

「BruceX」を使用した「Final Cut Pro」にベンチマークテストでは、16インチモデルは「Vega 20」を圧倒。エキスポートに32秒掛かっていたところ、「5300M」は20秒、「5500M」はわずか13秒で完了している。

まとめると、基本的に「5300M」よりも「5500M」の方が総じてグラフィック性能は優れていて、よりグラフィック性能に依存する作業が多いのであれば、ビデオメモリが多い方が処理時間の短縮が期待できるかもしれない。

一方で、「5300M」は下位モデルに搭載されている標準グラフィックスながらも高い性能を誇り、数ヶ月前までの最高スペックのGPUを上回るテスト結果も少なくなかった。

16インチモデルはより高性能なGPUを選ぶためにCPUを上げる必要もないため、CPUは6コア、RAMは16GB、ストレージは512GBで十分だがGPUは最も高性能にしたい、という人であれば税別270,800円で購入できる。かつては最高性能のグラフィックスを搭載するためには30万円超えの構成しかなかったことを考えると、非常にコストパフォーマンスが高い。

Mbp16inch only graphics boost

3Dグラフィックスや非常に解像度の高い動画編集などを行う人であれば「5500M」を選ぶことによって恩恵を受けることができそうだが、そこまでのグラフィックの負荷が高い作業をする予定がなかったり、単にディスプレイの大きさや新しいキーボードに惹かれて購入している人(≒僕みたいな使い方をする人)であれば、GPUにわざわざ追加コストを払う必要はなく、「5300M」でも十分だと思われる。

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更新日2019年11月25日
執筆者g.O.R.i
コメント(2件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:576495)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:576488)
    GPUをもっとも高性能にした場合の価格が税抜き27800円になってますよ!

    ありがとうございます!!修正しました!!

  2. 通りすがりの読者(コメントID:576488)

    GPUをもっとも高性能にした場合の価格が税抜き27800円になってますよ!

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