【比較】MacBook Pro 2019の16インチモデル、15インチモデルと比べて変わったこと・変わっていないこと

プロユーザーがMacBook Proの15インチモデルに求めていた機能を詰め込んだ、プロユーザーの声に答えたマシーン

MacBook Pro 2019 16 15 difference

ついに16インチ型「MacBook Pro 2019」が正式に発表されたが、すでに「MacBook Pro 2019」の15インチモデルを使ってる人(=僕)は買い換えるべきなのか。そもそもどれほど進化したのか。

物理escキーや逆T字型矢印キーの復活、そしてバタフライ式ではなく従来のシザー式キーボードが復活したことだけでも買い替えの需要はあるかもしれないが、実は地味に変わっていない点もある。場合によってはApple公式サイトのMac整備済製品で15インチモデルを狙った方がコストパフォーマンスが良い可能性もある。

そこで、本記事ではMacBook Pro 2019」の16インチモデルが15インチモデルと比べて何が変わって、何が変わっていないのかをまとめたので、参考にどうぞ!

変わったこと

まずは16インチモデルになったことによって変わったことを紹介する。意外と変わっていないように見えて、色々と進化している。

ディスプレイサイズと解像度

Apple 16 inch MacBook Pro 111319

言うまでもなくディスプレイサイズは変わっている。15.4インチから16インチに大きくなったことに伴い、ディスプレイ解像度も2,880 x 1,800ピクセル(220ppi)から、3,072 x 1,920ピクセル(227ppi)となった。

対応するスケーリング解像度は以下の通り:

  • 2,048 x 1,280
  • 1,792 x 1,120
  • 1,344 x 840
  • 1,152 x 720

500ニトの輝度、広色域(P3)、True Toneテクノロジーなどは引き継がれているが、新たにリフレッシュレートを調整可能(47.95Hz、48.00Hz、50.00Hz、59.94Hz、60.00Hz)になっている。動画制作をする人などが活用する機能だそうだ。

16インチモデル 15インチモデル
  • Retinaディスプレイ
  • IPSテクノロジー搭載16インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ、3,072 x 1,920ピクセル標準解像度、226ppi、数百万色以上対応
  • 対応するスケーリング解像度:
  • 2,048 x 1,280
  • 1,792 x 1,120
  • 1,344 x 840
  • 1,152 x 720
  • 500ニトの輝度
  • 広色域(P3)
  • True Toneテクノロジー
  • リフレッシュレート:47.95Hz、48.00Hz、50.00Hz、59.94Hz、60.00Hz
  • Retinaディスプレイ
  • IPSテクノロジー搭載15.4インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ、2,880 x 1,800ピクセル標準解像度、220ppi、数百万色以上対応
  • 対応するスケーリング解像度:
  • 1,920 x 1,200
  • 1,680 x 1,050
  • 1,280 x 800
  • 1,024 x 640
  • 500ニトの輝度
  • 広色域(P3)
  • True Toneテクノロジー

物理的なサイズと重さ

ディスプレイの大型化に伴い、本体もわずかに大きくなり、重くなっている

16インチモデル 15インチモデル
高さ 1.62 cm 1.55 cm
35.79 cm 34.93 cm
奥行き 24.59 cm 24.07 cm
重量 2.0 kg 1.83 kg

個人的には本体の厚みが気になっていたが、「本体が大きくなった分、厚みはの変化はあまり感じない」という意見を見て「確かにそれはそうかもしれない」と思っているところ。15インチモデルと比べると明らかに分厚くなっている。

RAM(メモリ)

16インチ型「MacBook Pro 2019」は標準で16GB 2,666MHz DDR4オンボードメモリを搭載し、オプションとして32GBまたは64GBメモリに変更することが可能

15インチモデルは2,400MHz DDR4オンボードメモリだったので、メモリのクロック数も向上している他、最大32GBから最大64GBまで搭載可能RAM容量が増えている

16インチモデル 15インチモデル
  • 16GB 2,666MHz DDR4オンボードメモリ
  • オプション:32GBまたは64GBメモリに変更可能
  • 16GB 2,400MHz DDR4オンボードメモリ
  • オプション:32GBメモリに変更可能

GPU(グラフィックス)

GPUとして16インチモデルに搭載されているAMD Radeon Pro 5000Mシリーズは、「MacBook Pro」史上最高性能。「Final Cut Pro」において、「Radeon Pro 560X」と4GB GDDR5を搭載した8コア15インチ型「MacBook Pro」と比較して、速いMotionジェネレータのレンダリングパフォーマンスが90%も向上しているという。

ポイントとしては7nmプロセスを採用していることにより省電力性能が向上しているという点と、VRAMが最大8GBまで搭載可能になったということ。動画編集において、2019年の15インチモデルでも採用されていたVegaシリーズでもVRAMは最大4GBまでだったが、これが倍になったことによって動画処理性能の大幅な向上が期待できる

16インチモデル 15インチモデル
  • Intel UHD Graphics 630
  • AMD Radeon Pro 5300M(4GB GDDR6メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載)
  • オプション:AMD Radeon Pro 5500M(4GB GDDR6メ モ リ搭載)またはAMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メ モ リ搭載)に変更可能
  • Intel UHD Graphics 630
  • Radeon Pro 555X(4GB GDDR5メモリとグラフィックス自動切替機能を搭載)
  • オプション:Radeon Pro 560X(4GB GDDR5メモリ搭載)、またはRadeon Pro Vega 16(4GB HBM2メモリ搭載)、またはRadeon Pro Vega 20(4GB HBM2メモリ搭載)に変更可能

SSD(ストレージ)

Apple 16 inch MacBook Pro macOS Catalina 111319

搭載されているSSDは最大3.2GB/sのソーケンシャルリード速度が実現されているそうだが、すでに15インチモデルでも爆速だったことから体感として劇的な違いはなさそう。

それよりも、最大8TBのストレージを搭載できるようになったことが最大のポイント。決して安くはないが(価格としてはもう1台、16インチモデルが買えるぐらいの価格)、必要とする人にとってはその選択肢が存在していることが重要なのではないだろうか。

キーボード

Apple 16 inch MacBook Pro New Magic Keyboard 111319

今回の新モデルで最も注目を集めているのは新しいキーボード。従来の問題だらけだったバタフライ式キーボードではなく、従来のシザー式キーボードを改良した「Magic Keyboard」と呼んでいるキーボードを搭載。

キーストロークは従来の0.55mmmから1mmになり、以前よりも押し込んだ感があるように。なぜか「Touch Bar」はまだ健在だが、幸いにも「esc」キーは物理ボタンに変わっているため、僕のように昔から「esc」キーに小指を置いたまま作業をする人は昔のスタイルに戻ることができる。

キーボードが変わったのはそれだけではない。実は右下にある矢印キーも2016年モデルより前のキーボードには健在だった逆T字型矢印キーデザインを採用。ブランドタッチがしやすくなることは間違いないだろう。

スピーカーとマイク

16inch mbp 2019 speakers

先行レビューなどを見ていると、Appleが特に強調しているのはスピーカー性能とマイク性能。どちらも劇的に進化したそうで、実際に実機を試した人は全員想像以上のクオリティだったと口を揃えている。

Appleによると、新モデルは6基のスピーカーシステムを搭載し、組み込まれたデュアルフォースキャンセリングウーファーがシステムの振動を大幅に低減するという。

また、プロ用の他社製マイクロフォンに匹敵する、スタジオ品質の3マイクアレイも搭載しているとのことで、「外出先でも、Podcastや音楽を極めてクリアなサウンドで録音できる」と説明している。

必要とする電力

96W Apple USBC Charger

15インチモデルは87Wの出力ができるUSB-C充電器があればフルスピードで充電できたが、16インチモデルは96W必要。同梱されているUSB-C充電器も15インチモデル用とサイズは変わらないものの、出力が96Wに増えている。

これまで僕は最大60WのUSB-C充電器を利用して15インチモデルを充電してきたが、必要とされる電力が増えたことにより、場合によっては60Wでは充電時間が遅いと感じるかもしれない。

バッテリー

16inch macbook pro battery

MacBook Pro 2019」の16インチモデルには100Whのリチウムポリマーバッテリーが内蔵されている。また、本体の連続駆動時間は従来の10時間から1時間増え、最大11時間に

内部の排熱構造

Advanced Arflow

度々指摘されていた本体の排熱問題も最新モデル見直され、従来よりも空気の流れが28%増加し、ヒートシンクは35%大型化され、排熱構造が改良されている。

排熱構造が改良されたことにより、16インチ型「MacBook Pro 2019」に搭載されている6コアまたは8コアのCPUが従来モデルと比べて高くクロック数で動作できるようになることが期待され、結果的にパフォーマンスの向上に繋がる可能性がある

変わっていないこと

当然、変わっていることを除いたことすべてが変わっていないことになるのだが、中でも特筆するべき変わっていないポイントについてまとめておく。

CPU

搭載しているCPUは「MacBook Pro 2019」の15インチモデルと全く同じ

世代も同じ、選ぶことができる構成も同じ。以前と同じく最小構成は6コアモデルからとなっていて、最大で8コアモデルとなっている。

ポート

ポート数は従来と同じ「Thunderbolt 3」ポートが左右に2基ずつの合計4基。SDカードスロットも復活しなければ、USB-Aポートも復活していない。右側のヘッドホン端子も引き続き搭載されている。

FaceTimeカメラ

スピーカーとマイクは劇的に進化していたのにも関わらず、残念ながらFaceTimeカメラは720pのまま

Wi-Fi

iPhone 11」シリーズはWi-Fiの最新規格「2×2 MIMO対応802.11ax Wi‑Fi 6」をサポートしているが、16インチ型「MacBook Pro 2019」の仕様一覧を見ると「802.11ac Wi-Fiワイヤレスネットワーク接続 IEEE 802.11a/b/g/nに対応」と記載され、「802.11ax」をサポートしている記述は見当たらない。

つまり、「Wi-Fi 6」をサポートしていないのだ。iPhone以上に買い替えスパンが長く、Wi-Fi環境が欠かせないデバイスであり、大容量のデータを取り扱うプロユースのマシーンが数年先を見据えて最新のWi-Fi規格に対応しなかったのは謎だ。


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コメント一覧(8件)
  1. 通りすがりの読者

    いつもわかりやすい記事ありがとうございます!
    今4K三枚構成をeGPU経由で使っているのですが、今度のMBP16はeGPU無しでも行けるかきになりますねー
    もし機会があればレビューして頂けると嬉しいです;;

  2. Apple大好きマン

    MacPro(ゴミ箱?笑)を使用していて、MacBookProに母艦を変更しようか悩んでいますが、悩みますねぇ・・・

    1. g.O.R.i

      全然ありだと思いますよー!新型Mac Proは電力問題もありますし…

  3. jecht

    CPUが変わらないのは仕方がないですね。
    まだIceLake世代の末尾「H」パフォーマンス・ノート用CPUがリリースされていませんから。
    WiFi6を乗せてこないのも上の理由と関連します。
    IceLake世代のチップセットには「Thunderbolt3」「Wi-Fi6」のコントローラが内蔵されるので今回のアップデートでは見送ったのでしょう。
    次回発表されるモデルでは両方対応されると思われます。

    1. g.O.R.i

      ははーーーんすごい勉強になります!確かにリリースされていないのは把握していましたが、次のモデルでTB3とWF6のコントローラが内蔵されるんですね……そう考えると次期モデルの方が「買い」なのかもしれないですね……まあ僕はWi-Fi6のルーターを持っていないですし、今の通信速度に満足しているのでまあいいかっていう感じですが……笑

  4. 通りすがりの読者

    wifi6対応してほしかったですね

  5. 通りすがりの読者

    wifiはaxに対応して欲しかったですね。
    あと誤記があります。
    GPUとして16インチモデルに搭載されているAMD Radeon Pro 5000Mシリーズは、「MacBok Pro」史上最高性能。
    oが足りない

    1. g.O.R.i

      axほしかったですよねぇぇぇぇ。

      うひょー、すいません!ありがとうございます!修正しました!

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