【レビュー】「Satechi 75W デュアル トラベルチャージャー」ーー60W/18WのUSB PDポート搭載でパワーアップ
Quick Charge 3.0ポートの代わりに18WのUSB-Cポート搭載し、Mac/iPhoneユーザーに優しい仕様に
MacもiPhoneも同時に充電できるUSB充電器として僕が一番気に入っていたのは「Satechi Type-C 75W トラベルチャージャー」。出力とサイズ感のバランスが良く、コンセントが限られているところでも充電したいガジェットがすべて充電できる点が良かった。
その進化バージョンが今年4月に発売開始。「Satechi 75W デュアル トラベルチャージャー」は従来品に搭載されていたQuick Charge 3.0ポートの代わりに18WのUSB Power Delivery(USB-Cポート)を搭載した製品。13インチ型MacBook Proであればフルスピードで充電しつつ、iPhoneを急速充電することもできる!
1台サンプルを提供していただき数ヶ月間使い続けてきたが、MacとiPhoneを同時にフルスピードで充電したい機会が多い人にとっては非常に使い勝手の良いUSB充電器だと感じた!
早速紹介する!
旧トラベルチャージャーとの違いはポートだけ
今回紹介する「Satechi 75W デュアル トラベルチャージャー」と僕がそれまで愛用していた「Satechi Type-C 75W トラベルチャージャー」との違いは、Quick Charge 3.0ポートなのか、USB PDポート(18W)なのかだけだ。
本体を計測すると新モデルの方が旧モデルよりも12gほど重いが、手に取って感じられるような違いではない。サイズも全く同じで、僕の使っているガジェットポーチにピッタリ収まるサイズで使い勝手も良い。
Quick Charge 3.0ポートとUSB PDポート、どちらが便利かと言われると、言うまでもなくUSB PDポートだ。つまり、最新モデルの方が使い勝手が良い。
その理由は、iPhoneはQuick Charge 3.0の恩恵を受けることができないから。TUNEWEAR、Belkin、Ankerなどから発売されているUSB-C to Lightningケーブルを利用すれば、対応するiPhoneを最短30分間で50%まで急速充電できる。
「Satechi 75W デュアル トラベルチャージャー」が役立つ利用シーン
僕が「Satechi 75W デュアル トラベルチャージャー」を気に入っている最大の理由は、MacとiPhoneをフルスピードで充電しつつも、さらに追加で2つのデバイスを充電できるから。
実際はMacとiPhoneを同時に充電することの方が多く、2つのUSB-Aポートを使う頻度は低いが、旅行などでApple WatchやGoProを同時に充電しておきたい時は重宝している。
実際に複数のデバイスを接続すると出力はどうなるのか。USB-Cポート2つとUSB-Aポートを同時に使って充電してみた。
13インチ型MacBook Pro(2018)を60W USB-Cポート、「iPhone XR」を18W USB-Cポート、「iPhone XS Max」をUSB-Aポートに接続してそれぞれの電流を確認したところ、MacBook Proには40W、「iPhone XR」には16Wにの出力が確認でき、「iPhone XS Max」には約5Wの出力となっていた。
18WのUSB-Cポートは出力が比較的安定していて、60Wのポートは60Wに近づくこともありつつも、基本的には40W周辺を行き来していた。なお、出力は充電するデバイスの電池残量などによって大きく変動する。
僕の計測した範囲では、USB-Cポートの方が出力は優先され、USB-Cポートを2つ繋いだ状態から一方を抜いたとしても、その分の電力が残されたUSB-Cポートに流れる様子は確認できなかった。
欠点は発熱、それ以外は特に文句なしのUSB急速充電器
「Satechi 75W デュアル トラベルチャージャー」の充電性能には何1つ不満がない。15インチ型MacBook Pro(2019)に切り替えてからもしばらく使っていたが、出力の関係で充電スピードは純正品よりも少し遅いことを我慢すれば、特に問題はなかった。
唯一懸念点としては、旧モデルよりも本体の発熱が気になる、ということ。具体的な温度差は測定できていないが、先日カフェで使用後持ち運ぼうとしたらあまりもの熱さに驚くほどには熱くなる。高出力ができるUSB充電器だからこそ多少の発熱は仕方ないが、置く場所は気をつけた方が良さそうだ。
本体の重さはケーブル含めて約292g。「61W USB-C電源アダプタ」は約209g、「Apple 87W USB-C電源アダプタ」は約292g。13インチモデルを使っている人であれば、約83gの重さを我慢すれば純正品よりもMacだけではなくさらに3台のデバイスを充電でき、15インチモデルを使っている人であれば、出力が減ることを我慢すれば同じ重さでさらに3台のデバイスを充電できる。
僕は持ち運び用として愛用していたが、据え置き用としても活躍間違いなし。自宅や職場でUSB-C搭載デバイスを含む複数デバイスを使っている人は購入を検討してみてはいかがだろうか!

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