iアプリDX開発ツールの公開は、今更すぎる

8月末に、ドコモがこんな発表をした。

NTTドコモがiアプリDX開発ツールを個人開発者などに向け公開、GPSや課金が利用可能に

それに関して、先日、IT Proで面白い記事を見かけた。


優れたアプリは一人のプログラマにより作られる

記事の本題は個人的にどうでも良かったのだが、以下の言葉は非常に的を射ていると思った。

グーグルやアップルとドコモの違いは何だろうか。厳しい言い方をすると、通信事業者であるドコモはソフトウエアの文化を理解していなかった、ということではないか。

まさに、その通りだ。大体、iアプリDX開発ツールの公開、いくら何でも遅すぎないか。2010年11月に公開予定のiアプリマーケットを盛り上げるために公開したのだろうが、ちょっと今更過ぎる。

理由は、ガラケーとスマートフォンについて、このような調査結果が出ているから。


スマートフォンは2011年末までに多機能携帯を追い抜く――米調査

今後、衰退していくフィールドに開発者がこぞって開発環境を整えて開発すると思うだろうか。明らかにガラケーのゲームよりスマートフォンのゲームの方が話題性が高い今の世の中で、ガラケーに向けて新たにアプリを作りたいと思うのだろうか。

確かにまだ今は需要は少なからずあるだろう。事実、未だにガラケーの方が数も契約者数も多い。だが、それがスマートフォンに追い抜かれるのも上記の通り、時間の問題である。スマートフォンに対応する準備は一朝一夕で出来るものではない。このご時世で、色々と切り詰め、数打って当てに行くことが出来ない現状がある今、戦略を立てて狙いに行くには半年、規模が大きければ一年も長くはないだろう。

一年後にスマートフォン市場がガラケー市場を追い抜く、と言われている今、あえてそこに開発コストを割く意味なんてあるのだろうか。

キャリアは影響力があるのに、行動力が無い。あるのは無駄な大人の事情とお金だけ。残念な組織である。

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