Ubuntu搭載タブレット”Kno”はデカイだけではない
iPadの後を追うべく、Galaxy Tabをはじめ、次々とタブレットPCが発表されているのだが、大体どれもAndroid搭載のもので中身は大して代わり映えしない物ばかり。その一方で、Ubuntu搭載の14インチタブレット”Kno”が明日から出荷開始するらしい。
スペックを見てみると、結構これもまたなかなか良さそう。
- ディスプレイ:アンチグレアの1440×900 WXGAデスプレイ、262,144色
- CPU:Nvidia® Tegra™ T200 series、Dual-core ARM© Cortex™-A9
MPCore™、最大1.0 GHz- メモリ:512 MB
- OS:Ubuntu 9.10
- 電池:通常使用で6時間
- 容量:1画面は、16 GB、2画面は32
GB- 重さ:1.2kg(1画面)、2.4kg(2画面)
- 値段:$599/$899
- Adobe
Flash™対応
Knoの最大の特徴はこの14インチのディスプレイサイズ。iPadが9.7インチというサイズで、7インチはすでに死んでるとまでJobsに言われてしまってのにも関わらず、それを一回りも二回りも大きい14インチのタブレット、しかも二画面にすることが出来るなんて、相当ぶっ飛んだタブレットである。
iPadも教育の現場で使うことを使用シーンのひとつとして紹介してるが、Knoはまさに教育の場で積極的に採用してもらえるようにプロモーションされている。ホームページに掲載されている想定利用シーンを紹介する。
個人的には、これだけデカイと逆に持ち運びやすさやモバイル性なんて気にならなくなりそうな気がする。とはいえ、1.2kg。二枚型は倍の2.4kg。参考程度に、僕の使っているMacBook Pro 13in.は2.04kgである。OSや使い勝手がまるで違うので決め付けるのはよくないが、同じ重さなのであれば、iPadを売ってMacBook Airを買った僕としてはちょっと手を出すのに抵抗がある。
ただ、教育現場、というのはおそらく未だにタイピングよりは従来の紙と鉛筆が大半だろう。参考書や教科書を大量にバックパックに背負って高校や大学に通うアメリカの大学生を見ていると、もしかしたら教育現場にはキーボードインタフェースがあるPCよりも、紙と鉛筆にユビキタス性を加えたモノの方が需要があるのかもしれない。
まだ市場には出回っていない、未知数のデバイスではあるが、iPadよりもはるかに大きい、iOSでもAndroidでもないUbuntu 9.07を搭載したKnoは、タブレットの競争がさらに激しくなりそうだ!
▽最後に、紹介ビデオも掲載しておく。