16インチ型MacBook Pro、Touch Bar/Touch IDのキーレイアウトによりesc物理キーへの期待高まる
Face IDを搭載する可能性は低く、スペック的にもMacBook Proラインナップに加わる新サイズという位置づけかも?
近々登場すると噂されている16インチ型MacBook Proだが、どうやら期待していたほど劇的な進化を遂げるマシーンではなく、どちらかと言うとマイナーアップデートに留まることになりそうだ。
9to5Macが「macOS Catalina 10.15.1」の内部コードから発見された画像ファイルによると、16インチ型MacBook ProはTouch Barと「Touch ID」を用意されたキーボードを採用するものの、従来と異なり、Touch Barと「Touch ID」は分離したキーレイアウトになっていることが判明した。
Touch ID/電源ボタンをあえて分離したということは、反対側には……
参考に、現行の15インチモデルのキーレイアウト(JIS配列)を見てみよう。Touch Barの中に「Touch ID」が埋め込まれたような状態になっている。
ところが、16インチモデルの画像には「Touch ID」の左側にキーボードの隙間があり、Touch Barと離れていることが確認できる。現状でもデザインとしては特に問題ないはずがあえて分けているということは、左右のバランスを取るための変更であると考えられ、以前噂されていた「esc」の物理キーが搭載される可能性が高くなってきた。
また、「Touch ID」が採用されていることから「Face ID」を併用する可能性は低い。狭額縁デザインの採用によって16インチディスプレイを従来の15インチモデルと同等のサイズで実現するとしても顔認証にはならない模様。
15インチモデルの進化版ではなく、17インチモデル的存在として追加?
今回の画像を見る限りでは、16インチ型MacBook Proどうやら僕らが期待していたような劇的な進化を遂げたメジャーアップデートモデルにはならなさそうだ。むしろ、往年の17インチ型MacBook Proの復刻版として、15インチディスプレイでは物理的な画面サイズが物足りないユーザーを狙ったモデルになる気がしてきた。
仮に16.7インチモデルや16.9インチモデルだとしたら、限りなく17インチモデルに近かったとしてもAppleとしては「16インチモデル」と呼ぶことは十分に考えられる。
実際に、現時点で報じられているスペックを見る限り、メジャーアップデートモデルというよりも物理的に大きいサイズのモデルを追加したような構成になりそうだ。
- IntelのCoffee Lake RefreshまたはIce Lake(未発表)
- 超薄型ベゼルを採用したディスプレイ
- 信頼性が高くなったシザー式キーボード
- 筐体サイズは現行の15インチモデルとほぼ同じ
- ディスプレイは液晶、解像度は3,072 x 1,920ピクセル
物理的サイズは同じだと言われているものの、macOSから発見されその後削除されたアイコン画像を見比べると、物理的なサイズが変わっているようにしか見えない。
これらを踏まえると、16インチ型MacBook Proは15インチモデルの進化版ではなく、より大きいディスプレイを持ち運びたいプロユーザー向けのMacBook、という位置づけなのかもしれない。