耳栓型イヤホン「EARIN M-2」、正式発表!通話に対応、NC機能を搭載、価格は29,800円
EARINの初代モデル「EARIN M-1」が登場したのは2014年のこと。Kickstarterで資金調達を行ったところ、大きな話題となり、目標額も大幅に達成。
その金額、なんと150万ドル!北欧の企業ではトップの金額を集めることに成功した。
日本国内では2015年冬の「ポータブルオーディオフェスティバル」、通称「ポタフェス」にて発表。量販店や専門店で5ヶ月間も売り切れ状態が続いていた。
EpicalABは2017年7月5日、「EARIN M-1」の後継モデルとして「EARIN M-2」が正式に発表された。
シルバーモデル「EARIN M-2 Aluminum」とブラックモデル「EARIN M-2 Black」の2種類が用意され、価格はそれぞれ税別29,800円。ブラックモデルが2017年8月末に発売され、シルバーモデルがその1ヶ月から1ヶ月半後に発売される予定。全世界で日本が初めて発売するとのこと。
※本日記者会見で明らかになった情報は量産前のプロトタイプ時点における情報であり、今後、機能やスペック、デザインが変更になる可能性はあるとのこと。
「EARIN M-2」が「EARIN M-1」から進化したポイント
「EARIN M-2」が「EARIN M-1」から進化したポイントは大きく分けて以下の3つ。
NXP SemiconductorsのMiGLOテクノロジーの採用
1つめは、NXP SemiconductorsのMiGLOテクノロジーを採用したこと。
オーディオ品質を改善しつつも本体の小型化を可能とし、長時間のバッテリー駆動を実現することができる。以前よりも左右のイヤピースにおける高い接続性を実現し、オーディオのストリーミング時における遅延や映像とのシンクロ率を改善している。
これを実現しているのが、MiGLOテクノロジー。人体に電波が吸収されることを防ぎ、人体は水中を介しても高品質の通信が可能になる。より効率よく左右のイヤピース間で通信することができるため、結果的に電池持ちも改善されるとのこと。
また、ドロップアウトを低減し、低レイテンシー通信とデュアルモノラル通話を実現することができている。
ノイズリダクション付き通話機能を追加
2つめは20年以上にわたるスマホエンジニアの経験と補聴器の技術を融合し、「EARIN M-2」には独自のノイズリダクション・アルゴリズムが搭載されている。実際に「M-2」を使用しているユーザー自身だけではなく、通話している相手にも聞き取りやすい機能が実現されている。
EARINではこれを「スマート・ノイズリダクション」と呼んでいる。各イヤピースにはそれぞれ2つずつ、合計4つのマイクが搭載され、周辺のノイズを低減させることによって相手の声を聞くことができるようになる。
また、このノイズリダクション機能は通話時ではなくても役に立つ。騒がしい中で目の前にいる人と会話をする時にも、周囲の音を低減させ相手の話を聞こえやすくすることもできるという。
このノイズリダクションはオン・オフを切り替えることも可能。また、音楽を再生中に止めた場合、搭載されているマイクを使用して外部の音を取り込み、イヤピースを取り付けたことによって遮音されている音も聞こえるようになるとのこと。
イヤピースがタッチ操作可能に(物理ボタンではない)
「EARIN M-2」には念願のタッチ操作に対応。左右どちらのイヤピースでも使うことができ、着信の応答や音楽の再生・停止、さらにはSiriの操作など、イヤピース単体で操作することが可能になった。
操作方法はタップ、ダブルタップ、長押しなど。ボタンそのものは物理的なボタンではなく、タッチセンサーになっているとのこと。
また、ノイズリダクションの程度もイヤピース単体で調整することができる。
進化したイヤピース、充電カプセル、アプリの機能も大幅に進化
「EARIN M-2」のハードウェアも進化している。充電カプセルは新たなデザインを採用し、厳選されたメタル素材を採用。イヤピースと充電カプセルはマグネット式になり、逆さまにしても落とすリスクが減った。
また、カプセル充電ステータスやイヤピース充電ステータスが確認できるように、3点式のLEDライトを搭載。アプリを開くことなく、充電カプセルのみで確認することができる。
イヤピース本体のデザインも風切音が入らないように設計されている。重さは従来モデルから0.1gしか増えず、3.6gと超軽量を実現。サイズは14.5mm x 17.2mm x 21mm。旧モデルとほぼ同じサイズを実現。
「EARIN M-2」は左右のイヤピースはどちらがどちらの耳に入っているのか、判別することが可能になっている。防水仕様ではないが、防汗仕様は実現できているとのこと。
会場では実機を試すことはできていないが、極力フラットな音質を実現することにこだわりを持っているとのこと。
最新モデルは1回の使用で最大3時間、充電カプセルと組み合わせることによって最大12時間の使用が可能。
Earin専用アプリも機能が強化され、ファームウェアのアップデートに対応。
外部周辺ノイズの取り込みレベルの調整、タッチによる操作内容の変更、バッテリー残量レベルとバランス、ベースブースト、イコライザなどの機能が設定可能に。サポートチャットも利用できるが、現時点における言語は英語のみとなっている。
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