App Storeの平均審査日数が分かるサイト「Average App Store Review Times」が終了
App Storeで申請したアプリの審査に1週間近く掛かっていた時代があったことを覚えているだろうか。
アプリの審査期間は公表されていなかったため、iOS/Macアプリの審査に掛かる日数の平均が分かるウェブサービス「Average App Store Review Times」が多くのアプリ開発者を支えていた。僕も前職時代、表示されていた日数をもとにスケジュールを引いたこともあった。
「Average App Store Review Times」は3月26日をもってサービスが終了した。その理由を、開発者であるDave Verwer氏が語っている。
審査時間が大幅に短縮され、サービスに必要性がなくなった
「Average App Store Review Times」は、ハッシュタグを使って投稿された審査時間のツイートまたはApp.net投稿をもとに平均値を算出する仕組みだった。利用者が多い頃は大いに役立っていたが、利用者が減ればその精度は落ちてきてしまう。
2011年3月からスタートしたこのサービスには、実際のアプリ審査時間の平均を引き上げようとする迷惑行為に悩まされつつ8年に渡って運用してきたが、最大のターニングポイントは2016年。AppleがApp Storeの大幅刷新を発表し、審査時間が大幅に短縮されたことがきっかけだったそうだ。
約50%のアプリは24時間以内に審査されるようになり、発表から3年経ってもその状況は変わっていないことから、「(App Storeの審査時間が分からないという問題を)完全が解決された」と感じたという。
必然的にサービスとしての需要が低下し、投稿数も減少した結果、投稿されるアプリが特殊な事例である場合が多く、本来は24時間以内で審査させるアプリの方が多いはずなのに、サービス上では数日間の審査期間が表示されてしまうようになっていた。
結果的に本来の役割を果たすことができなくなったため、サービスを閉じることにしたと語っている。
日本のデベロッパーもお世話になった人も多いのではないだろうか。当時のアプリ開発を支えてくれたことに感謝。
It's the end of an era… or rather it was the end of an era three years ago but I finally decided to shut down @appreviewtimes. Why? The data was causing more harm than good these days. More details and a bit of history here: https://t.co/ljfwkUyJbg
— Dave Verwer (@daveverwer) March 26, 2019