Final Cut Pro、iPadとMacで大幅アップデート!マルチカムやAI機能でプロレベルの映像制作が可能に
iPad版はM4チップの性能をフル活用、Mac版はAIによる自動補正で編集作業を効率化
Appleは6月21日、iPad向け「Final Cut Pro 2」とMac向け「Final Cut Pro 10.8」をリリースした。今回のアップデートにより、iPadはより強力な映像制作スタジオへと進化し、Mac版ではAIを活用した新機能が追加され、編集作業がより効率化される。
iPad版Final Cut Pro 2:M4チップの実力を最大限に活かす
iPad版Final Cut Pro 2は、iPad Proに搭載されたM4チップの性能を最大限に引き出し、M1チップと比較してレンダリング速度が最大2倍、ProRes RAWのストリーム数が最大4倍に向上した。
新機能「Live Multicam」でマルチアングル撮影も簡単に
全く新しい「Live Multicam」機能を使えば、最大4台のカメラをワイヤレスで接続し、同時にプレビューすることが可能だ。iPhoneとiPadを組み合わせることで、各カメラの映像をディレクターズビューで確認し、新しいプロ向けアプリ「Final Cut Camera」を使って手動で設定を調整できる。
Final Cut CameraはLive Multicamを強化するだけでなく、iPhoneとiPadのスタンドアロン録画アプリとしても機能し、マニュアルフォーカス、シャッタースピード、ISOなどの設定を調整できる。
外部プロジェクトに対応し、大容量ファイルも柔軟に
多くのユーザーから要望の多かった外部プロジェクトへの対応も実現した。これにより、内蔵ストレージの容量を気にせず、新しいプロジェクトを作成したり、既存のプロジェクトを開いたりすることができる。
また、新しいApple Pencil Proにも対応し、バレルロールを使ってLive Drawingツールをより正確に制御したり、スクイーズでブラシや設定をすばやく呼び出したりすることも可能だ。
Mac版Final Cut Pro 10.8:AIが編集作業を強力サポート
Mac版Final Cut Pro 10.8では、AppleシリコンのNeural Engineを活用した新しいAI機能が追加された。「Enhance Light and Color」は、ビデオの色補正を自動的に調整し、「Smooth Slo-Mo」は、ビデオフレームをインテリジェントにブレンドして最高品質の動きを実現する。
整理ツールも強化され、編集作業を効率化
インスペクタでのカラーコレクションやビデオエフェクトのカスタム命名、タイムラインインデックスでのメディアやエフェクトが欠落しているクリップの検索とナビゲーション、リール、シーン、カメラアングルなどの情報を含むテキストベースのタイムライン検索など、新しい整理ツールが追加され、ポストプロダクションワークフローの効率が向上した。
無料アップデートと新規購入
Final Cut Pro for iPad 2とFinal Cut Pro for Mac 10.8は、既存ユーザーは無料でアップデートできる。新規ユーザーは、iPad版はApp Storeで月額600円または年間6,000円、Mac版はMac App Storeで45,000円で購入できる。
げ、本当ですね!すいませんありがとうございます!修正しました!
Mac版は現在45000円みたいんです。
(少なくとも去年にはそうなっていた模様)