Apple、Final Cut ProやLogic Proを月額1,780円にまとめた「Creator Studio」発表。学割なんと月額480円
1月29日提供開始。新規Mac/iPad購入者は3カ月無料トライアル付き
Appleは1月13日、プロ向けクリエイティブアプリを1つのサブスクリプションにまとめた「Apple Creator Studio」を発表した。月額1,780円または年額17,800円で、以下のアプリとプレミアム機能にアクセスできる。
Apple Creator Studioに含まれるアプリ:
- Final Cut Pro(Mac / iPad)
- Logic Pro(Mac / iPad)
- Pixelmator Pro(Mac / iPad)
- Motion(Mac)
- Compressor(Mac)
- MainStage(Mac)
- Keynote、Pages、Numbers、フリーボードのインテリジェンス機能とプレミアムコンテンツ(iPhone / iPad / Mac)
App Storeでの提供開始は1月29日。すべての新規登録者には1カ月間の無料トライアルが用意されており、新しいMacまたは対象のiPadを購入したユーザーは3カ月間無料で利用できる。学生と教職員向けには月額480円または年額4,800円の特別価格が適用される。
以下に、新機能や買い切り版の提供、サブスク限定機能、対応環境などについてまとめたので、参考にしてもらいたい。
目次
Final Cut Proに搭載される新機能
MacとiPadのためのFinal Cut Proは、AI機能を活用した複数の新機能が追加される。文字起こし検索機能では、検索バーにフレーズを入力するだけで何時間もの映像から音声部分を見つけることが可能になり、ビデオポッドキャストやインタビューの編集作業が効率化される。
ビジュアル検索機能により、対象物や動きを検索して映像全体から具体的な瞬間を素早く特定できる。また、ビート検出機能はLogic ProのAIモデルを利用して音楽トラックを瞬時に分析し、ビートグリッドを表示するため、テンポの速いビデオ制作に役立つ。
iPadのためのFinal Cut Proには、新たにモンタージュメーカーが追加される。AIが映像内の視覚的に最高な瞬間を分析し、ダイナミックなビデオを自動編集する機能だ。速度変更や音楽トラックへの同期、横向きのビデオを縦向きにインテリジェントにリフレームする自動クロップにも対応する。

iPadのためのFinal Cut Pro
Logic Proの音楽制作機能が強化
MacとiPadのためのLogic Proには、AI Session PlayerのラインナップにSynth Playerが追加される。様々なコードとシンセのベースパートで電子音楽パフォーマンスを実現する機能で、Logic Proのソフトウェア音源テクノロジーを活用している。他社製のAudio Unitsプラグインや外部ハードウェアシンセサイザーのコントロールにも対応する。
コードID機能は、AIを活用してあらゆるオーディオまたはMIDI録音をコード進行に変換する。録音の複雑なハーモニックコンテンツを分析し、Logic Proに自動的にコードトラックを追加できるため、手動の書き起こし作業が不要になる。
MacのためのLogic Proには、ロイヤリティフリーのループ、サンプル、音源パッチ、ドラムサウンドなどを備えた新しいサウンドライブラリが追加される。iPadのためのLogic Proでは、Mac版に搭載されているクイックスワイプ補正機能が利用可能になるほか、サウンドブラウザでの自然言語検索にも対応する。
Pixelmator ProがiPadに初登場
Mac向けの画像エディターPixelmator Proが初めてiPadに対応する。タッチ操作とApple Pencil向けに最適化された作業スペースを提供し、iPadとMacの間でシームレスに作業できる。
直感的なタッチコントロールにより、レイヤーサイドバーから画像、図形、テキスト、ビデオなど幅広い素材を使ってデザインを作成できる。スマート選択ツールは画像の特定部分を簡単に分離して編集するのに役立ち、先進的なビットマップとベクターマスクも利用可能だ。
AppleシリコンとiPadOSの統合により、写真をインテリジェントにアップスケーリングできるSuper Resolutionや、圧縮アーティファクトを取り除くバンド除去、自動切り取り機能などが実現している。Apple Creator Studioのサブスクリプション登録者は、MacとiPadの両方でワープツールやワープを活用した製品モックアップのコレクションも利用できる。
Keynote、Pages、Numbersにプレミアム機能
Apple Creator Studioでは、Keynote、Pages、Numbers、フリーボードに新たなAI機能とプレミアムコンテンツが追加される。コンテンツハブでは、厳選された高品質の写真、グラフィックス、イラストを見つけることができ、サブスクリプション登録者はプレミアムテンプレートやテーマも利用可能になる。
Image Playgroundに加えて、OpenAIの生成モデルを使ってテキストから高品質の画像を生成したり、既存の画像を変換したりできる。デバイス上のAIモデルによるSuper Resolutionやインテリジェントなトリミング提案も利用できる。
Keynoteには、概要テキストからプレゼンテーションのドラフトを生成する機能や、既存のスライドから発表者ノートを生成する機能が追加される(ベータ版)。Numbersでは、マジックフィル機能を使って認識したパターンに基づいて数式を生成し、表に追加できる。なお、Keynote、Pages、Numbers、フリーボードは引き続きすべてのユーザーが無料で利用可能だ。
買い切り版も引き続き提供
Apple Creator Studioのサブスクリプションには、
- Final Cut Pro、Logic Pro、Pixelmator Pro(MacとiPad)
- Motion、Compressor、MainStage(Mac)
- Keynote、Pages、Numbers、フリーボードのインテリジェンス機能とプレミアムコンテンツ(iPhone、iPad、Mac)
へのアクセスが含まれる。
一方で、従来通りMac App Storeでの買い切り購入も可能だ。価格はFinal Cut Proが50,000円、Logic Proが30,000円、Pixelmator Proが8,000円、Motionが8,000円、Compressorが8,000円、MainStageが5,000円となっている。ファミリー共有を使えば、Apple Creator Studioに含まれるすべてのアプリとコンテンツを最大6人の家族で共有できる。
サブスクリプション限定機能に注意
今後Final Cut ProやPixelmator Proの一部の新機能はApple Creator Studioのサブスクリプション登録者のみに提供される。買い切り版を購入した場合でも、すべての新機能にアクセスできなくなる点に注意が必要だ。ただし、Appleはアプリ本体のアップデートは継続すると約束している。
例外として、Logic ProとMainStageはサブスクリプション版と買い切り版で同じ機能が提供される。また、無料で提供されているKeynote、Pages、Numbers、フリーボードも、一部の新しいインテリジェンス機能とプレミアムコンテンツはサブスクリプションが必要となり、実質的にフリーミアムモデルに移行する形だ。
サブスクリプション限定となる機能の多くは、AI技術を活用したインテリジェント機能になる見込み。Appleは引き続きサブスクリプション不要の新機能も追加していくとしているため、買い切り版ユーザーが完全に取り残されるわけではない。
対応環境と注意事項
Final Cut Pro
- Mac版:IntelまたはAppleシリコンチップとmacOS 15.6以降(一部機能はAppleシリコンが必要)
- iPad版:A16、A17 Pro、M1チップ以降とiPadOS 18.6以降
- 文字起こし検索とビジュアル検索は米国英語のみ対応
Logic Pro
- Mac版:macOS 15.6以降およびAppleシリコン(Apple Creator Studio版)
- iPad版:iPadOS 26以降およびApple A12 Bionicチップ以降(一部機能はA17 Pro以降が必要)
- Session PlayerはApple M1チップ以降を搭載したiPad、またはAppleシリコンを搭載したMacが推奨
Pixelmator Pro
Keynote、Pages、Numbers
- iOS 18.0以降、iPadOS 18.0以降、またはmacOS Sequoia 15.6以降
- 画像生成を含む一部のインテリジェンス機能にはiOS 26、iPadOS 26、またはmacOS Tahoeが必要
なお、フリーボードのプレミアムコンテンツと機能は現在利用できず、年内にApple Creator Studioのサブスクリプションに追加される予定だ。
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