ほぼ揺れナシ。40インチと34インチのウルトラワイドモニターを上下に重ねて安定して設置する方法
ディスプレイの揺れを最小限に抑えながら、巨大ディスプレイを2枚重ねて設置するゴリミー流の設置方法
僕のデスクは、40インチの5K2Kウルトラワイドディスプレイの上に、34インチの5K2Kウルトラワイドディスプレイを重ねている。出力ディスプレイは2枚でありながら、広大な作業スペースを確保することができており、非常に気に入っている。
現在はM3 Max MacBook Proをメインマシーンとして使っているが、サブとしてM2 Pro MacBook ProとM3 MacBook Airがある。万が一M3 Max MacBook Proが故障するなど利用できない状況になったとしても、同じ環境を再現できる点から「ウルトラワイドディスプレイの2枚重ね」は理に適っていると考えている。
さて、今回は読者の方から寄せられた質問に回答するべく、記事を書いている。
現在DELLのU4021QW(台座なし9.5kg)をエルゴトロンのシングルアームを使ってささえているのですが、 追加で購入するモニタはLGの34BK95U-WD(台座なし10.2kg)にしようと思っています。 そこで、エルゴトロンのアームをシングルタイプからマルチタイプに買い替えようと思っているのですが、エルゴトロンのアームは耐荷重1アームにつき10kgと記載があったので、この0.2kgがどう影響するのかがわかりません。 普通に考えれば上限というのはすこしバッファをもって設定されているはずなので大丈夫ではないかとおもうのですが、もしゴリミーさんの経験則上でご意見などあれば教えて頂きたく思っております。
モニターアームは「省スペース化」が目的。支えられる場所は支える
質問の内容は、ウルトラワイドディスプレイの重量がわずかにモニターアームの耐荷重を超えてしまう場合の対策、といったところだろう。この対策として、「モニターアームを使ってモニターを浮かせない」という手法をとっている。モニターアーム単体でディスプレイを支えるのではなく、別途支点を用意することで負荷を分散させることをおすすめする。
「モニターアームはモニターを浮かせて映える写真を撮るために使っているのではないか」と思ってしまった人は、完全にInstagramの見過ぎだ。モニターアームは本来、デスクスペースを広く取るため、モニター位置を自由に調整するために導入するものであり、浮かせて映えるのは副産物だ。
映えは大事にしていきたいところだが、ディスプレイが揺れる懸念がある。と言うのも、僕はハードタイパー。必然的にデスクが多少揺れてしまい、その振動がモニターアームに伝わり、ディスプレイが揺れる。
エルゴトロン公式Twitterアカウントはモニターアームに設置したディスプレイの揺れについて、「揺れるか揺れないかと言えば、揺れます」と指摘。しかし原因はモニターアームではなく机が揺れることが原因だという。
アームに取り付けたモニターが揺れるというコメントを見かけることがあります。製品や構成によって程度の違いはありますが、「揺れる」か「揺れない」かといえば揺れます。
ただし、その揺れの原因は取り付けた机が揺れるからです。机が揺れなければモニターアームは揺れません。 pic.twitter.com/dTicr4BalE— Ergotron Japan【公式】 (@ErgotronJ) November 9, 2021
エルゴトロン公式のとおり、ハードタイパーにとってモニターアームは相性が良いとは言えない。
この問題を解決するために、40インチのウルトラワイドディスプレイはデスクシェルフに直接置いている。いわゆるベタ置き。デスクシェルフが実質的にディスプレイを支えているような状態だ。
問題は上部に設置する34インチのウルトラワイドディスプレイだ。当初は40インチディスプレイに重ねるようにして設置していたが、モニターアームの可動域の関係上、見上げる角度が高すぎるため、少し後方にずらしている。このような設置方法にすることで、上部のディスプレイベゼルを隠す狙いもある。
接地面が多い方が、ディスプレイの揺れは軽減でき、モニターアームの負担も減る。結果として、ハードタイピングしても支障が無い。
上部のディスプレイは、デスクシェルフによって完全に支えられている下部のディスプレイに置き固定している。さらに、上部のディスプレイを取り付けているモニターアーム用ポールに接着させれば安定感は増すが、角度の都合上、実現できていない。
以前、上下ディスプレイの接着面に魔法のテープを取り付けることでさらなる安定感向上を目指したが、接着面が小さすぎたため、効果を発揮しなかった。
余談だが、モニターアームは背後のウッドパネルギリギリを攻めている。昇降式デスクを使っているが、このわずかな隙間のお陰でウッドパネルは傷つくことなく、デスクの上下ができている。
40インチウルトラワイドディスプレイはHX デスク モニターアーム、34インチウルトラワイドディスプレイはエルゴトロン LX デスク デュアル モニターアームを使って設置。デュアルモニターアームの2本目のアームはMacBook Proを支える用として使っている。いずれのモニターアームも1homefurnit モニターアーム補強プレートを取り付け、デスクへの負担を軽減している。
以上が、ゴリミー流のウルトラワイドディスプレイ2枚重ね環境の実現方法だ。参考にしてもらいたい。