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キャリアマーケットによるガラパゴス化again

Xperiaの発売やauの謎のAndroid端末の発売など、徐々にスマートフォン市場が盛り上がってきて面白くなってきた。ガラパゴスと言われているが、そこから脱し、世界と肩を並べられるようになれば日本のモバイル業界もさらに発展するはず。SIMロックフリーについても動き出したことだし、今後に期待したいところである。

・・・が、そんな日本のモバイル業界の動きをまたもや足止めさせているモノがある。それは表題の通り、各キャリアごとのアプリマーケットである。

これは、簡単に言うと、iモードやezwebなどがあるのと同じ。auのアンドロイドマーケットで売っているものはドコモでは使えないだろうし、その逆も出来ないだろう。理由としてはキャリア毎に月々の支払の中で決済をするような形になっているため、例えばauマーケットで購入したものをドコモの月々の支払いに含めることは、キャリア間がしっかり横連携をしていない限り無理である。そして、現時点でこのような話が話題に出ていないので、恐らく実現しないだろう。結果、キャリア毎のマーケットはそれぞれのキャリアでしか使えない。

この状況、どっかで聞き覚えないだろうか。

僕が思うに、これはまさに現在あるキャリアの縛りとほぼ同じ。現状のケータイコンテンツは、各キャリアが中途半端に仕様が違うのにも関わらずCPの努力によりそれぞれのキャリア対応になっている(もちろん、すべてのキャリアに対応した方が流入可能母数が増えるので、CP側もやらざるを得ないのだが)。

Androidマーケット自体、日本だけのものではない。世界共通のものである。なのにも関わらず、日本国内に止め、さらに、それをキャリア毎に縛りをかけている、というのがこの各キャリア毎のアプリマーケットである。

明らか無駄ではないか。

開発者、もしくは今後アプリマーケットにアプリを投入予定のある人たちは各キャリアのマーケットに向けて提供せざるを得ない。ただ、それがいくらよくても日本のマーケット内の2キャリアの人、しかもまだ母数があまり多くいないスマートフォンユーザー向けに発信することになる。どうせなら、世界に向けて発信してみた方が、夢がないだろうか。海外ではAndroidユーザーが急激に増えている。アプリの言語や設定に英語を加えるだけで一気に夢が広がるのだ。そこをなぜあえて日本国内、さらにはキャリアという縛りを作ったのか甚だ謎である。

キャリア別のアプリマーケットは誰も得しない。もし開発者にアプリの提供をしやすくする代理サービスがあったとしてもそれは結果的に優秀なアプリを日本国内にに埋まらせることにしてしまう。日本ではあまりヒットしなくても、国外でヒットする可能性もある。

余談だが、スマートフォンのブラウザがガラケーに比べて優れているのはユーザーが情報を選定できるから。アプリマーケットも同じく、ユーザー自身が選べるべきである。

もっとユーザーのためになることをしてほしいですね。

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更新日2011年02月09日
執筆者g.O.R.i
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