中国メーカーが「Pro Display XDRもどき」を発売。”70%オフ”でほぼ完コピ
KuyconのG32P、6K解像度とApple風デザインを約20万円で実現。Pro Display XDRユーザーも「80%の体験」と評価
Kuyconから発売された32インチ6K IPSディスプレイ「G32P」が、AppleのPro Display XDRの約3分の1の価格で登場した。プロ向けディスプレイ市場に新たな選択肢が提示された、というと聞こえが良いが、Pro Display XDRの完コピ、言うならば「もろパクリ製品」だ。これ、色々大丈夫なのか?
G32Pは高解像度と正確な色再現を必要とするワーキングプロフェッショナルをターゲットに開発されており、Appleの高価格帯ディスプレイに対するコスト重視の対抗馬として位置づけられていることは明白。価格は地域や構成により1,700~2,000ドルに設定されており、Pro Display XDRの約4,999ドルと比較すると大幅に安価だ。
72万円の高嶺の花、Pro Display XDRの課題
Pro Display XDRの魅力は確かに類を見ない6K解像度にある。しかし同時に最大の難点として72万円以上(米国では4,999ドル)という極めて高額な価格設定が挙げられる。スタンドを含めると約90万円(米国では5,999ドル)を超える価格は、多くのプロフェッショナルにとって現実的ではない選択肢だった。
「Pro Display XDRの安価モデル」として登場したStudio Displayも5Kという解像度で27インチサイズとなり、6Kの圧倒的な作業領域を求めるユーザーには物足りない面がある。つまり、手頃な価格でPro Display XDRに近い体験を得られる選択肢は事実上存在しなかったのが現状だ。
デザインは完全にPro Display XDR、でも中身は?
G32Pの最も印象的な特徴は、その露骨なまでのPro Display XDR模倣デザインだ。陽極酸化処理・サンドブラスト加工のアルミシャーシを採用し、背面にはパッシブ冷却のための穴あき加工を装備。この背面デザインはPro Display XDRと酷似しており、明らかに意識した設計となっている。
ただし、Pro Display XDRのような3次元的な奥行きや湾曲は再現されておらず、より平坦な仕上がり。それでも前面から見ると「非常にミニマルでクリーン」で、ブランドロゴもなく、Apple製ディスプレイと見間違えるほどの完成度を誇る。
技術仕様では、LGのNano IPS Blackパネルを採用し、6144×3456の解像度を提供。真の10ビット色深度をサポートし、DCI-P3とsRGBの色域を99%カバーする仕様となっている。2000:1のコントラスト比と500nitの持続輝度を実現し、HDR10にも対応している。
主要スペック比較表
| 項目 | Apple Pro Display XDR | Kuycon G32P |
|---|---|---|
| 価格(本体のみ) | $4,999 | $1,699~$2,000 |
| 解像度 | 6K(6016×3384) | 6K(6144×3456) |
| 最大輝度 | 1,600nits | 500nits |
| パネル技術 | LEDバックライト(576ゾーン) | LG Nano IPS Black |
| 接続端子 | Thunderbolt 3×1、USB-C×3 | DP2.1、HDMI2.1×2、TB4/USB4(PD100W) |
Pro Display XDRユーザーの驚きの評価「予想以上のクオリティ」
Pro Display XDRを実際に所有するUltraLinx(Oliur)氏は、G32Pを「予想に反して推奨できる製品」として評価している。同氏は当初「高い期待はしていなかった」ものの、実際に使用すると「高級感のあるアルミニウム品質」と6K解像度の「驚くほどの有用性」を実感したという。
最大の違いとして輝度の差を挙げており、Pro Display XDRの1,600nitに対してG32Pは500nitという大きな開きがある。特にHDRコンテンツでは「Pro Display XDRのような夢のような体験は得られない」と率直に述べている。
それでも総合的には「80%の体験を半額以下の価格で提供する」として高く評価。「Pro Display XDRを持っていなかったら、迷わずこちらを選ぶ」とまで言及している。特に、リモコンによる独立した設定調整や豊富な接続性を「何でもできる一台のモニター」として評価している点は興味深い。
意外な利点:Pro Display XDRを上回る汎用性
G32Pの予想外の強みは接続性の豊富さだ。DisplayPort 2.1、2つのHDMI 2.1ポート、さらに100W電力供給対応のThunderbolt 4/USB4入力を備え、Pro Display XDRよりも多様なデバイスとの接続に対応している。
Pro Display XDRが主にMac専用として設計されているのに対し、G32PはPC、ゲーム機、様々なデバイスを1台でカバーできる汎用性を持つ。この点では、むしろPro Display XDRの制限を上回る利便性を提供している。
購入時の注意点
一方で課題も存在する。販売はClickClack.ioなどの特定パートナーに限定されており、普及の障壁となっている。また、Appleのような大手企業と比較して「顧客サポートレベルは期待できない可能性がある」との指摘もあり、購入前に考慮すべき要素だろう。
それでも、AppleのPro Display XDRが5年間アップデートされていない現状を考えると、G32Pのような代替選択肢の登場は市場にとって歓迎すべき動きと言えるだろう。特に予算を重視するプロフェッショナルにとって、魅力的な選択肢となりそうだ。
余談だが、Pro Display XDRのスペックを引き上げた「Pro Display XDR 2」のような外部ディスプレイは、LGが今年2月に発表して話題となっていた。
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もどきではないですよ。Appleのと同じパネルを使ってます
中国製ってコピーは上手いですが、耐久性はないですよね。。。Amazonとかで買ってると思います。長期的に見ると値段相応に感じます。