Androidを買うならdocomo回線で
iPhoneはdocomoからは出ないだろう。だからこそAndroidはdocomoで買うべきだ。
最近、指先で直接触れるタッチ型のモバイルデバイスが増えたことによって、「操作感」「ユーザーインターフェース(UI)」などの言葉を耳にする機会が増えた気がする。どれぐらいの人が理解しているのかは不明だが、物理キーボードが当たり前だった時代は少しずつ変わっているのは確かだ。
iPhoneが出た当初は、メールがケータイのようにプッシュされない、アドレス帳の移行が面倒、慣れ親しんだキャリアサイトが見れない、すべてがタッチパネルなど、出た当初はiPhoneは袋叩きにあい、不満が噴出していた。それから数年、今渋谷を見回すと、かなりの高確率でiPhoneをいじりながら歩いている人がいる。これは、iPhoneが、ユーザーが上記のような点に目を向けないように操作性やUIにまずは注力し、少しずつアップデートを重ね期待ユーザーエクスペリエンスを向上し、満足度を上げていくことができたからである。
一方で、Androidが出た当初のユーザーエクスペリエンスは最悪だった。操作性の統一性がなく、モタモタしていた。端末とは直接関係ないが、先駆者のiPhoneのように充実したアプリストアもなく、盛り上がりに欠けていた(余談だが、アプリストアの盛り上がりの無さは今でも大きな課題だと思う)。
だが、Xperiaの(無駄に)熱狂的な発売、さらにそれを上回るGalaxy Sの予約台数を見ていると、少しずつそのラインも上がってきているように感じる。使い勝手が向上し、今まであった不満も徐々に解消され、少しずつiPhoneに追いつきつつある。
では、操作性やUIが似てきていると、ユーザーは、次は何に目を向けるだろうか。僕は、電波・インフラだと思っている。
仕事の関係でGalaxy Sをのんびり触る機会があった。CEATECの時とは見違えるようにキビキビ動作し、使いやすく仕上がっていた。動画を再生しているところがみたいな、と思い、Youtubeを開いたのだが、docomo回線だけあって、読み込み速度が異常に早かった。どんなに電波状況が良いiPhoneでも同じような速度が出ているのを見たことがない。
今も操作性やUIの観点からiPhoneの方がAndroidより優れているとは思うが、その差も縮まりつつあって、日頃からAndroidを使っていれば使い勝手が悪いと感じることも少なくなると思う。ガラケーの物理ボタンを使っていた人が、タッチでの操作の方が使いやすい、と思うようになったのも、iPhoneを使っていて慣れたというのもあるはず。
つまり、操作が分かってしまえば、次にユーザーのストレスになるのはいかにコンテンツをアップロード・ダウンロード出来るかが重要になってくるのではないだろうか。コンテンツやアプリそのものが差別化要因になるもあるかもしれないが、実際に今iPhoneの中で日常的に使っているものは画面一枚で収まる程度だったりすることが多いと考えると、そほど重要ではないかもしれない。加えて、今後はネイティブアプリケーションと平行してウェブアプリケーションが登場することも考えられるので、尚更インフラは重要になってくるであろう。
ご存知の通り、ソフトバンクは頑張っているが、依然として電波が入りづらい。この先Androidを買うならば、強固なインフラでお馴染みのdocomoをおすすめしたい。