Apple、一部従業員に米警察が使用するボディーカメラの装着を義務付けか
「リークを阻止する対策がリークしてしまった」
Axon Body 2よりキャプチャ
Appleは一部従業員に対し、米警察が使用するボディーカメラの装着を義務付けている可能性がある。FrontPageTech.comによると、リーク情報を阻止する対策として実施しているというが、「リークを阻止する対策がリークしてしまった」と皮肉っている。
装着の義務付けは数週間前から行われており、Axon Body 2と似た、もしくは同じカメラを使用しているそうだ。Axon Body 2は、最大フルHDで撮影でき、視野角は143度、電池持ちは12時間以上。特定の動作をトリガーとして撮影開始する仕組み、撮影前の2分間を撮影できるバッファ機能が用意されており、専用アプリが用意されている。
Axon Body 2よりキャプチャ
リークを絶対阻止したいAppleと、興奮を抑えきれずリークする従業員
Appleは、徹底した秘密主義で知られる。故Steve Jobs氏は2010年のD8 Conferenceで、Gizmodoが当時iPhone 4をバーで拾った人物に5,000ドルを支払い記事化したことについて、「多くの人から記事化したジャーナリストを攻めるべきではない、見過ごすべきだ」とのアドバイスを受けたが、「考えられる最悪な状況は、会社のコアバリューが変わっていることを見過ごすことだ」と発言。秘密主義を貫く姿勢を見せている。
Gizmodoはその後5年間、Appleのスペシャルイベントに招待されることはなかった。
Tim Cook氏がAppleのCEOに就任してから10年以上経ったが、秘密主義の徹底は揺るぎない。しかしリークは減っておらず、SNSやYouTubeの台頭により情報の出どころが多様化。最近では取り締まりを強化する一環で、中国国内のリーカーに警告書を送付したと報じられている。
リークは世間一般でいう”リーカー”が情報元と見られる傾向にあるが、リーカーはあくまでも伝書鳩。裏にはリーク情報を入手しているAppleの従業員を含む関係者が存在している。多数のApple情報をリークしてきたJon Prosser氏は、自分自身も情報提供者もリークのモチベーションは「新製品に興奮しているから」と述べている。
程よいリークには興奮する一方、完全なリークが出てくるとそれはそれで興ざめしていまうというジレンマと毎年闘っています…