Apple従業員に対し、機密情報のリークを警告する内部メモが早速リーク
Appleは全従業員に対し、将来の計画に関する機密情報を外部へ漏らした場合、法的措置または刑事責任を問うことを、社内向けブログを通じて警告した。これまで29人が捕まり、うち12人は逮捕されたという。
内容によると、「Appleの機密情報を漏洩したら即クビ」さらには「他で仕事を探すことは極めて困難になる」ということだが、そもそも問題がある。
本来は従業員しか見られるはずがない社内向けブログを、早速Bloombergが内容を原文ママ報じている、ということだ。
内部ブログは過去の流出にも言及、具体的なメディア名も
Daring Fireballによると、この内部向けブログは「The Impact of Leaks」とのタイトルで公開。
冒頭では過去の流出を例に説明し、iOSの開発を2年スパンで進める方針に変更したことが外部に漏れたことを挙げている。
さらに、悪意のあるApple内部関係者が意図的に流出したとされる「iOS 11」のGM版に関しては具体的に9to5Macを名指しで指摘。「iPhone X」、iPad Pro「AirPods」に関する一部情報が正式発表前に流出してしまい、数日以内に犯人複数名が特定され、解雇されたという。
具体的にメディアがどのようにAppleの内部情報を入手しているかについても言及。LinkeInやTwitter、Facebookなどを通じて連絡を取り、機密情報を引き出しているとのことだが、”弄ばれている”と指摘。
「未発表のApple製品に関するスクープ情報は、メディアにとって膨大なトラフィックをもたらし、報じたブロガーまたは記者に経済的な利益をもたらす。一方、その情報源となったAppleの従業員はすべてを失うことになる」と警告している。
Apple社員による機密情報のリークを警告する内部メモを入手し、報じたのは元9to5Macの名物記者で、2016年にBloomberg Newsに転職したMark Gurman氏。「そんなことをしても欲しい情報は手に入れるぞ」という、Appleに対する挑戦状とも読み取れる。
警告は今週月曜日に公開されたとのこと。原文はこちらからどうぞ。