AppleとGoogle、AIでも協業か。iPhoneの生成AI機能はGeminiベースとの報道
検索でも連携済み。AIも加わり、ますます強力なパートナーシップに
Appleが準備中とされているiOS 18の新しい生成AI機能は、Googleの生成AIモデル「Gemini」が動作する可能性がある。Bloombergの報道によると、AppleとGoogleはGeminiのライセンス契約に向けて協議中だという。
AIにおける連携は、すでにあるパートナーシップの上に成り立つ。AppleとGoogleは長年、iPhoneにおけるウェブ検索で協業している。GoogleはAppleに対し、「デフォルト検索費用」として年間3兆円以上支払っており、Safari経由の広告売上のうち36%をAppleに払っているとの情報もある。
AIにおける契約の詳細はまだ決まっていないが、Appleと手を組むことによってOpenAIのChatGPTを脅かす存在になるだろう。AppleはOpenAIとも協業を打診したと報じられているが、結果的にGoogleと手を組む方向に向かっているようだ。
AppleはiOS 18で独自のAIモデルを活用し、多数のAI関連機能を実装する計画があるが、多くはオンデバイスで動作するものが中心だ。画像生成やプロンプトによる文章作成など、クラウド経由で動作する生成AI機能はサードパーティサービスを取り入れる方針とみられる。
合理的なパートナーシップである一方で、規制当局の目を引くことになることは言うまでもない。すでに検索分野における独占禁止法違反の疑いで訴訟されており、AIにおける協業となれば黙っていないだろう。
AppleとGoogleの協業が実現すれば、Siriなど多くのApple純正サービス経由でGeminiが利用可能になるはずだ。実現すれば、詳細は6月開催のWWDCで24発表される。
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Siriがなかなか賢くならないのを見ると、GoogleとAIで組むのは得策ですが、今後のスマホの核になるであろう部分をGoogleに握られるのもAppleの未来的にマイナスdsろうし、難しいですね。