Apple、「Face ID」をアピールする動画を公開するも、iOSのバグを自ら晒す事態に
Appleが「iPhone X」の「Face ID」の便利さをアピールする動画を公開した。
見るものをすべてを石に変えてしまうメデューサのごとく、見るものすべてのロックを解除してしまうスーパーパワーを手に入れた1人の学生が学校中のロッカーから倉庫まで、施錠されているものを片っ端から眼力だけで空けていく、という内容となっている。
オシャレでクールな最近のテレビCMとは違い、コミカルで面白いテイストではあるが、致命的なミスが話題となっている。
通知の吹き出しが遅れて表示されるバグがそのまま採用
その”致命的なミス”とは、iOSのバグを修正せずにそのままバグとして公開しているということ。つまり、Appleが自ら自分の醜態を晒しているのだ。
これは9to5MacのBenjamin Mayo氏がツイートして判明。「Face ID」で通知の内容が表示されるように設定している場合、通知の吹き出しの描画が吹き出し内のテキストよりも遅れて表示されるという、細かいながら見栄えの悪いバグだ。
実際に放映されたCM動画のキャプチャを見ると、確かに遅れている。じっくり見ていれば通常の再生速度でも何かおかしいことに気付くことができる程度には遅い。
これは昨年11月時点から存在しているバグ。Mayo氏がスローモーションで撮影している動画を投稿していた。
The Face ID Attention-based notification preview feature is great … but the transition needs some finessing. pic.twitter.com/TU587J2RKM
— Benjamin Mayo (@bzamayo) November 6, 2017
もちろん、このバグは動作に支障があるわけでもなく、セキュリティ面で問題があるとは到底思えない。ただ、細部までこだわることに定評のあるAppleが、バグを公式動画で自らのツメの甘さ晒していることには正直ガッカリせずにはいられない。
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