「Face ID」の実力を検証！ガチ女装メイク三変化で試してみた
「iPhone X」の最大の特徴は、指紋認証「Touch ID」の代わりに搭載された顔認証「Face ID」。
Apple曰く、メイクを変えた、髭を生やした、といった外見の変化も「Face ID」は自動的に認識する、と説明しているが、果たして本当なのだろうか。例えば、僕がガチの女装メイクをしてみたら、「Face ID」は本当に僕として認識してくれるのだろうか。
発表直後からこれが気になっていた僕は、ヘア&メイクアップ アーティスト成谷充未さんにメイクを依頼、写真および動画撮影をお馴染みぱくたそのすしぱくさんに撮影を依頼し、ガチ女装メイク三変化で「Face ID」の実力を試してみることに！
まずは基本から：グラサン、マスク、髭全剃り
女装メイクは非常にレアなケースであるため、まずはこれまで試す機会の無かった状況をテストしてみることに。
これが本日の基本状態。「iPhone X」に移行して以来、僕は当初登録した「Face ID」のまま、使い続けている。「Face ID」は1日に何回も行われる認証の中でユーザーの顔の変化や情報を読み取っているため、直前に顔情報を登録するよりも認証精度が改善されていると考えている。
最初に試したのはグラサン。もう冬なので活用する機会は少ないかもしれないが、夏場はこれがないと困るイケメンもいるはず。僕は別にイケメンではないので困らないけど、いつかイケメンになる時のために試しておくことに。
結果、グラサンを装着していても、あっさり認証に成功した。アメリカ人はグラサンを掛ける人が多く、グラサンで認証できないとなると全米が大荒れすると思うので、さすがにしっかり対応されている模様。
続いて、これからの季節に身につける人が増えるマスク。
結論としては、認証できなかった。これはこの時も、撮影終了後に何度か試しても、認識されなかった。これからの季節、不便になること間違いなし。
では、続いて髭をガッツリ剃ってみることに。髭を剃ったのがいつぶりだか思い出せないほど久しぶりに剃ったら剃り負けした。恥ずかしい。
気になる「Face ID」の結果はと言うと、あっさり突破！グラサンや髭全剃りは問題なかったが、マスクは認証できず。
1回戦：清楚系女子にチャレンジ
ではここからが本題だ。実際に女装してその結果だけを見せても良いのだが、約9時間も掛かったこの撮影の9割はほぼメイクの時間。
そのメイクの時間で、僕は今まで経験したことのない「メイクをする（厳密にはしてもらう）」という行為を堪能してきたので、実際に女装メイクをするまでの過程とともに紹介する！
最初にチャレンジするのは「自称・清楚系メイク」この顔が清楚になる可能性は突然変異以外有り得ないと思いつつも、自分が出したオーダーなのでプロにお任せしてみることに。
まずは髭の剃り残しがないように、2種類の電動ひげそりを使ってしっかりと毛を剃り落とす。この時点では僕の顎はトゥルトゥル。
顔のマッサージをしてもらった。すごく気持ちよかった。血行を良くするためなのかな。
さて、まだメイクのメの字にも入っていないが、僕にとって今回の撮影における最大のハードルが目の前に立ちはだかっていた。それは、コンタクトレンズを入れること。黒目を大きくするために必要だという。
僕は目が小さい。目が小さいからコンタクトレンズは絶対に入らないと思ってきたし、眼科の先生にも入らないと言われたことがある（多分）。そもそも目に何かを入れるという行為が苦手で、眼科で目に空気を入れる機械を使う時は目を自力で開けていられず、3人掛かりでやってもらったことがある。
そんな僕がコンタクトレンズに人生初チャレンジ。
これが全然入らないわけですよ。
成谷さんいわく、まつ毛が当たってしまっているとのことだったので、ビューラーでまつ毛を上げてもらい、再度チャレンジ。ビューラーもほとんど使った経験がなく、めちゃくちゃ怖かった。
ちなみにこの後ホットビューラーも体験したのだが、ホットビューラーも最初はめちゃくちゃ怖かった。
「この人（成谷さん）は僕を失明させようとしているに違いない、でもそんなビビっている自分を見せるのも恥ずかしいし我慢しよう」と心のなかでガクブルだったのだが、意外とすぐに慣れ、むしろ気持ちよくなった。変なの。
指先に置く、ということさえも難しい。
かれこれ1時間近い格闘の末、ようやく両目のコンタクトレンズを入れることに成功。戦い終えた戦士のような顔をしてやがる。
黒目が大きくなっていることが、分かるだろうか。目が小さすぎて分からない？！そうかい、そうかい……。
これでどうだ！いややっぱり目、小さいな。それは眼科医もオススメしないわけだ。
カラコン入れたら俺別人！！！！じゃない？！？！？！目がでかい！！！！ pic.twitter.com/AgscyxVsee
— g.O.R.i（ゴリミー管理人） (@planetofgori) November 9, 2017
さて、ここからようやくメイク開始！
肌もツヤっとして、リップもプルンッとするように！
女性のような優しい顔になるためには、眉毛がポイント。僕はとにかくつり上がっているので、それをメイクの力で女性らしくしてくれるらしい。
眉毛が消されている……！
気付いたら、眉毛がめちゃくちゃイケメンに……！
ほら！すごい眉毛が良い感じ！なんでこういう眉毛にならなかったんだろう……。
メイクも徐々に完成に向かってきたので、ここでウィッグ用のニットをかぶることに。面白いので率先して自撮りする僕。
ついにウィッグ投入！
というわけで、ほぼ完成。
いや、マジでお前誰だ……？（細目で見るとちょっとスポーティな女子に見えなくもない気がする）
こうするとただの僕。というわけで、早速「Face ID」を試してみましょう。
結果……ダメだった。何回試してもダメだった。南京錠が開くことはなかった。
ただ、僕はこの結果に懐疑的だった。「Face ID」は顔の形で認証しているとすれば、「Face ID」からすると僕が突然長髪になり、顔の輪郭が認識されなかったのではないかと予想。
そこで、髪型を少し変え、髪の大部分を肩の後ろに掛けるというヘアスタイルに変更。その結果、3回目で無事認証することに成功。やはり顔がある程度出ていると認識してくれる可能性が見えてきた。
せっかくなので、成谷さんにメイクとヘアメイクのポイントについて伺ってみた。
ここまででもお腹いっぱいの人も多いかもしれないが、さらにメイクを濃くし、「ちょいギャル系女子」にチャレンジしてみることに！次ページからどうぞ！
