新型「Apple TV」、真の狙いはやはりカジュアルゲーム市場か?!
Appleが新型「Apple TV」に対して本気だということは分かってきたが、価格も現行モデルの倍以上になる見通しとなっていて、以前ほど手軽に購入できる存在ではなくなりそうだ。これほど値上げした新製品を発表し、Appleはどのような層を狙っているのだろうか。
The New York Timesによると、Appleは新型「Apple TV」によってカジュアルゲーム市場を狙っていると報じている!
親は映画を、子どもはゲームをプレイできるデバイス
スマートフォンの登場によってカジュアルゲーム市場は誕生し、普及と共に急速に拡大していった。数日後に発表される「Apple TV」の新モデルはそのカジュアルゲームをさらに進化させるための一手ということなのかもしれない。
「iPhone 6/6 Plus」と同じ「A8」プロセッサを搭載した本体とグラフィックAPI「Metal」を活かすことができる「iOS 9」によってカジュアルゲームという枠に収まらないリッチなゲームコンテンツが誕生する可能性がある。そして、今回モーションセンサーが内蔵された新しいリモコンが加わることによって新型「Apple TV」は最強のカジュアルゲームマシーンになりそうな予感がする。
もちろん、テレビという大きい画面でプレイし、モーションセンサー付きリモコンという新しい操作方法があることを踏まえてデベロッパーはゲームを最適化する必要があるが、ベースがiOSであることを考えると完全に別のプラットフォーム向けにゲームを開発することよりは手間が少ないと思われる。
今のところ新型「Apple TV」は149ドル(約18,000円)以上になると言われている。従来のモデルと比較すると高すぎるような気もするが、「PlayStation 4」が4万円以上することを考えると、この価格はむしろ安いのかもしれない。ゲームのクオリティは実際に見なければ分からないかもしれないが、カジュアルゲームをもう少し大きい画面で本格的にプレイしたい、という人にとっては十分すぎるだろう。
さらに、新型「Apple TV」はついに専用のApp Storeが用意される。ユーザーがiPhoneやiPadと同じ感覚で気軽にプレイしたいゲームをダウンロードできるのは大きな強みとなりそうだ。iPhoneやiPadと連携するゲームも出てきても不思議ではない。
ゲームが「Apple TV」の新モデルにおける重要な要素であることは間違いなさそうだが、これまで明らかになっている通り、Siriによる操作やユニバーサル検索機能など、現行モデルよりも使い勝手が改善されていると予想される。よって、新型「Apple TV」は親はこれまで通り映画を見るためのデバイスとして、子どもは普段iPhoneでプレイしているゲームを大画面でプレイできるデバイスとして使われることが想定される。
考えすぎかもしれないが、スマートフォンによって個々が好きなことをできるようになってしまったがゆえにバラバラになった家族を、「Apple TV」によって1つの場所に戻す。人と人を繋ぐことを大事にしているAppleだからこそ、そのような想いが背景にはあるのかもしれない。
▼新型「Apple TV」に関する情報のまとめは以下の記事を参考にどうぞ!
(via Cult Of Mac)