DaVinci Resolve for iPad、正式発表。カラー/カットページの機能はすべて使用可能
Blackmagic DesignがDaVinci Resolve for iPadの詳細を発表、2022年第4四半期にリリースへ
Blackmagic Designは10月20日、DaVinci Resolve for iPadを正式に発表。一部仕様を明らかにした。
DaVinci Resolve for iPadは、デスクトップ版のDaVinci Resolveと似ているという。メニューバーが無いなど、画面サイズに基づいて一部のUIが変更されているが、DaVinci Resolveのカラーページとカットページの機能はすべて使用できる。
標準のDaVinci Resolveプロジェクトファイルの読み込みと作成が可能となっており、デスクトップ版のDaVinci Resolve 18と互換性がある。Blackmagic Cloudでプロジェクトをホストできるため、複数ユーザーとの共同作業も可能だ。コラボレーティブプロジェクトにも対応している。
対応ファイルフォーマットには、H.264、H.265、Apple ProRes、Blackmagic RAWが含まれている。クリップは、iPad Proの内部ストレージおよび写真ライブラリに加え、外部接続しているUSB-CメディアディスクまたはiCloudから読み込み可能だ。
DaVinci Resolve for iPadには、FairlightオーディオページやFusionビジュアルエフェクトページは含まれていない。これらのページのiPad用のソフトウェアコードは現在作成中。将来的な対応を予定している。
一方でカラーページとカットページはすべて利用できるが、エディットページはiPad版には含まれない。
エディットページが用意されない理由、代わりにカットページを充実化
Blackmagic Designはその理由として、「元来キーボードとマウスを使用して大きな画面で作業を行うことを前提に開発されているので、エディットページの機能を変えずにiPadに移行することは非常に難しく、同ページを頻繁に使うプロのエディターにとって問題を引き起こす可能性があるから」と説明している。将来的に実装される可能性も低く、今後もデスクトップ版のみの対応となる見込みだ。
エディットページが利用できない代わりに、オーディオサポートの強化、キーフレーミング、分割編集などの機能の搭載など、カットページにさらに多くの編集機能をできるだけ早く搭載する方針だ。これらの機能が追加され次第、アップデートはリリースされる。
DaVinci Resolve for iPadは、2022年第4四半期にApp Storeで配信予定。ダウンロードは無料。DaVinci Resolve Studioの機能を利用するには、アプリ内課金が必要。価格は95ドル(買い切り)が予定されている。