YouTubeの読み込み速度低下、YouTube側の”対策”ではなく広告ブロッカー側のバグと判明

広告ブロッカーを導入したブラウザにおいてYouTubeの読み込み速度が大幅に低下する問題について、YouTubeは「最近報告されている読み込み速度の低下は同社の広告ブロッカー対策とは無関係」との声明を発表した。

Recent reports of users experiencing loading delays on YouTube are unrelated to our ad blocker detection efforts. Our help center offers troubleshooting tips for users experiencing issues.

昨年11月時点では読み込み速度を低下させる広告ブロッカー対策を実施していると認めていたが、現在報告されている内容は人気広告ブロッカー「AdBlock」の不具合である可能性が高い。YouTubeだけではなく、Google翻訳や一部のMicrosoftウェブサイトにおいて読み込み速度の低下が見られるとして、現在修正作業を進めている。

9to5Googleに対し、AdBlockは以下の声明を発表した。

AdBlock and Adblock Plus users have recently experienced a slow down in performance and a higher use of CPU when browsing on YouTube and other websites. Our engineering team fixed the problem and released ABP 3.22.1 and AB 5.17.1. The new versions are already available in the Opera and Edge extension stores and are currently in review in the Mozilla and Chrome extension stores.

YouTubeは様々な広告ブロッカー対策を実施しており、読み込み度の低下にも取り組んでいたことは事実。しかし今回はYouTubeが阻止したい広告ブロッカーが自らYouTubeを見づらくしていた。随分と皮肉だ。

なおYouTubeでは広告ブロッカーの利用は規約違反だ。広告の数が多い、広告の内容が気に入らないなどコメント欄には広告ブロッカーの利用を正当化する内容が投稿されているが、サービスを利用する以上、サービス提供者側の利用規約は従って当然だ。広告が見たくなければYouTube Premiumに加入しましょう。

YouTube 上の広告は、あなたのお気に入りのクリエイターを支援し、世界中で数十億のユーザーが利用するストリーミング サービスを支えています。YouTube 広告をブロックすると、YouTube の利用規約に違反することになります。

（Source: Android Central via 9to5Google）