新型iPad、正式発表。A16で性能30%増、Apple Intelligence非対応
ディスプレイサイズが10.9→11インチに。価格は58,800円から、3月12日発売
Appleが新型iPad(A16)を発表した。最新のA16チップを搭載し、最小ストレージ容量を128GBに倍増させた本機は、前モデルから大幅な進化を遂げている。3月4日(水)から予約受付を開始し、3月12日(水)から販売を開始する。
ディスプレイサイズは、前モデル(第10世代)10.9インチから11インチにサイズアップ。生体認証は引き続き電源ボタンに内蔵されたTouch IDを採用する。
性能向上だが、Apple Intelligence非対応
新型iPadの最大の特徴は、A16チップによる性能向上だ。前世代モデルと比較して約30%の処理速度アップを達成。さらに、A13 Bionic搭載モデルとの比較では最大50%の性能向上を実現している。
特筆すべきは、最も普及しているAndroidタブレットと比べて最大6倍もの処理速度を誇る点だ。この圧倒的な性能差は、iPadの競争力を如実に示している。
一方で、A16チップを採用したことで、最新機種であるにも関わらずApple Intelligenceには対応しないことが決定した。Apple Intelligenceの利用にはA17 Proチップ以上がシステム要件と定義づけられている。
Appleの意図は明らかにされていないが、学生・教育機関向けの製品として提供することに振り切り、価格を抑えることを優先したと考えられる。Apple Intelligenceが発展途上である今、急いで対応する必要が無かったと判断した可能性がある。
4色展開で幅広いニーズに対応
新型iPadはブルー、ピンク、イエロー、シルバーの4色で展開される。ストレージ容量は128GB、256GB、512GBの3種類から選択可能。ユーザーの使用目的や好みに合わせて、最適なモデルを選ぶことができる。
価格設定と学生・教職員向け特別価格
Wi-Fiモデルの価格は58,800円(税込)から、Wi-Fi + Cellularモデルは84,800円(税込)からとなっている。また、学生や教職員向けの特別価格も用意されており、Wi-Fiモデルは54,800円(税込)から、Wi-Fi + Cellularモデルは80,800円(税込)からとなっている。
充実のアクセサリラインナップ
新型iPadに対応するアクセサリも同時に発表された。iPad用Magic Keyboard Folioは42,800円(税込)で、ホワイトカラーで提供される。対応するApple Pencilは、Apple Pencil(USB-C)(13,800円、税込)とApple Pencil(第1世代)の2種類。これらのアクセサリにも学生・教職員向けの特別価格が設定されている。
パフォーマンスとバッテリー持続時間の両立
新型iPadは、日常的なタスクや体験のパフォーマンスを大幅に向上させつつ、従来通りの一日中使えるバッテリー持続時間を維持している。この両立は、ユーザーの生産性向上と使い勝手の良さに直結する重要な特徴だ。
まとめ
A16チップの搭載により大幅な性能向上を実現し、ストレージ容量も倍増した新型iPad。Appleは、この新モデルでユーザーにさらなる価値を提供するとしている。タブレット市場での競争が激化する中、Appleの新型iPadがどのような影響を与えるか、今後の動向が注目される。