iPhoneのカメラで動画を撮影するための環境を組んでみた
課題はライティング……ライティングさえクリアできればiPhoneでも問題ない気がする……
2022年3月31日をもって更新が終了したエンガジェット日本版に向けて、僭越ながらゴリミーとしてビデオメッセージを送らせてもらった。本来は屋外での撮影を予定していたが、体調不良により断念。映せる背景が限られている自室の中で、iPhoneを使った”なんちゃって撮影スタジオ”を用意してみた。
使用したカメラは、iPhone 13 Proの内向きカメラ。動画撮影性能の優れたミラーレスカメラはあるものの、撮影フォーマットや音声データを正しく納品できる自信がなく、諦めた。自宅内での撮影は、常に”予期せぬ騒音”と隣り合わせ。子供たちや犬が静かなうちにササッと撮影するためには、「設定すれば確実に高いクオリティで撮影できる機材」より「すぐに使えてそれなりのクオリティで撮影できる機材」のほうが適していた。
本記事では、撮影する際に使ったアイテムをまとめた。「高性能カメラがなければ動画コンテンツ配信は始められない」という心配を覆すほどのクオリティではないが、動画配信を限られた機材で作りたい人に参考にしてもらいたい。
動画撮影環境を作るために使った製品まとめ
ビデオ撮影セットアップの製品まとめ
SHURE MV88
iPhone本体のマイクで試してみたところ、原因不明のノイズが消えなかったため導入。iPhoneで手軽に動画をやろうと思っていた時代があり、当時購入したマイクが残っていた。iPhoneを固定するためのマウントを逆さまに取り付け、マイクのいちが口元に近づくように配置した。
PeakDesign Mobile クリエイターズキット
Peak Design MobileエブリデイループケースとPeakDesign Mobile クリエイターズキットの組み合わせで、iPhoneを目線の位置に固定できた。PeakDesign Mobile クリエイターズキットは、アルカスイス互換プレートと互換性があり、三脚に取り付けられる。SlimLinkのハードロックと内蔵されたマグネットの組み合わせにより、iPhoneは固定される。
背面から見た状態がこちら。エブリデイループケースを取り付けたiPhone 13 Proを、PeakDesign Mobile クリエイターズキットで三脚に固定。iPhoneにマウントでSHURE MV88を取り付けている。
Manfrotto Befreeアドバンス カーボン
使用している三脚は、Manfrotto Befreeアドバンスのカーボン。日頃の撮影で使用している、使い勝手・安定感・耐荷重ですべて満足しているトラベル三脚だ。ボール雲台をアルカスイス互換に換装している。
YONGNUO YN900+Neewer折畳式ソフトボックス
最大の難関はライティング。譲り受けたYONGNUO製のYN900にNeewer製のソフトボックスを無理やり組み合わせて使用している。ソフトボックスなしの状態と比べれば格段に良かったが、思っていたようなメリハリのあるライティングにらならなかった。今後のためにも、ライティング機材には投資していきたい。
iPhoneカメラで撮影した動画
これらの機材で撮影した映像は、以下より確認できる。僕のあとにYouTuberとして活躍するトバログこと鳥羽くんが出演しているが、画質の差に愕然とした。また撮影する機会があれば、このようなレベル感を目指していきたい。
本題の趣旨とは外れるが、「TECHCRUNCH JAPAN」および「エンガジェット日本版」終了のお知らせは衝撃的だった。何度読み返しても信じられず、未だに現実を受け止めきれていない自分がいる。
すべての人に愛されるメディアは存在しないかもしれないが、17年という歴史の中で、多くの人生に影響を及ぼしたメディアの1つであることは言うまでもない。少なくとも日本のテクノロジー業界においては重要な役割を担っており、その存在が失われたことは大きな痛手だ。
規模は違えど、同じメディアを運営する立場として、テクノロジーの魅力やガジェットの楽しさを発信していきたい。エンガジェット日本版の皆様、17年間の運営、お疲れ様でした。
画質を考えると外向きカメラを使いたいけど、画面見えなくなりますもんね〜
鏡やApple watchを利用すればなんとかなる?