iFixit、iPhone 11 Pro Maxの分解レポートを公開
双方向ワイヤレス充電に関する新しいハードウェアらしきものも発見されるも、著名ジャーナリストは機能そのものを否定
iFixitがiPhone 11 Pro Maxの分解レポートを公開している。
分解レポートによると、内蔵されているRAMはSK Hynix製の4GBであることが確認。カメラ専用のRAMが内蔵されているという説もあったが、カメラ周りの部品も従来と変わらず、専用のRAMも確認できなかった模様。
内蔵されているロジックボードは2層式で「iPhone XS Max」と比較して高密度になっていることも明らかになった。
内蔵されているバッテリーはL字型の1セル構造で、容量は15.04Wh(3.79V/3,969mAh)。中国の認証機関TENAAの申請された内容と一致している。なお、「iPhone XS Max」の12.08Wh(3.80V/3,179mAh)だったことから、iPhone 11 Pro Maxは「iPhone XS Max」と比べて25%も電池容量が増えていることになる。
では実際にバッテリーそのものはどれほど大きくなっているのか。
iPhone 11 Pro Maxのバッテリーの厚さは4.6mm、容積23.8cm³、重量は59.6gであることが判明。「iPhone XS Max」のバッテリーと比較すると厚みは0.7㎜、体は4.2cm³、重量は13g増加していることが分かった。
双方向ワイヤレス充電に関するハードウェアと思われる部品も発見されたようだが、iMoreのRene Ritchie氏はこれを否定。そもそもそのようなハードウェアは搭載されず、最初から双方向ワイヤレス充電をサポートする計画もなければ、今後有効化されるようなこともないとツイートしている。
Update: It’s my understanding bilateral inductive charging wasn’t pulled from the iPhones 11.
It was never slated for production and there isn’t anything in there that could be enabled later.
(It would also be dumb to ship it without Watch support…) https://t.co/vXQxM4T3Yf
— Rene Ritchie (@reneritchie) 2019年9月21日
Apple Watchの充電が実現できなかったことが「AirPower」マットの開発を終了する原因の1つであったと噂されているが、iPhoneの双方向ワイヤレス充電もその問題が解決しない限り、実現することはないのかもしれない。
iFixitが公開している、ユーザー自身で修理できる難しさを評価する「修理難易度スコア」は、10段階中「6」と結論付けている。