iFixit、「iPhone XR」の分解レポートを公開
iFixitが「iPhone XS」と「iPhone XS Max」の分解レポートを公開している。
「iPhone XR」に搭載されているバッテリーは11.16Whであることが判明。L字型ではなく従来のストレート型ではあるが、電池容量はiPhone 8 Plusおよび「iPhone XS」を上回っている。
左から順に:iPhone 8 / iPhone XR / iPhone 8 Plus / iPhone XS
写真で見比べてみるとiPhone 8 Plusの方が「iPhone XR」よりも物理的に大きいバッテリーを搭載しているように見えるがiFixitによると電池に厚みがあり、結果的により多くの容量を内蔵することができているとのこと。
純粋な電池容量だけで比較するのであれば「iPhone XR」は「Galaxy S9+」や「Pixel 3 XL」よりも少ないらしい。
「iPhone XR」の内部はiPhone 8+「iPhone X」
また、「iPhone XR」にはモジュラー式のSIMカードリーダーを内蔵している。この構造によって不調なSIMカードリーダーを簡単に交換できるだけではなく、ロジックボードの交換も容易になり、故障時におけるコスト削減に繋がるという。
「iPhone XR」は「3D Touch」に対応していないものの、「Taptic Engine」は引き続き内蔵されている。
Appleが「Liquid Retina」と呼んでいる「iPhone XR」の液晶ディスプレイは「iPhone XS」の有機ELディスプレイよりも0.3インチ大きい(5.8 → 6.1)が、液晶ゆえに物理的に重く分厚いとのこと。
「iPhone XR」の底面にあるLightningポートはスピーカーグリルと一直線上に並んでいないことを指摘したが、ディスプレイの厚みゆえに位置をずらすしかなかったと分析している。
まとめとして、iFixitは「iPhone XR」の内部を「iPhone X」とiPhone 8の組み合わせだと説明。例えばバッテリーはiPhone 8寄りだが、ロジックボードは「iPhone X」寄りだと指摘している。
修理スコアは10段階中「6」という結果に。前面および背面にガラスが使用されているため割れやすくなっている他、背面が割れてしまった場合は筐体交換になるとのこと。
「iPhone XR」用の「AppleCare+」は「iPhone 8 Plus/7 Plus」と同じ価格。購入時、または、購入日から30日以内でなければ購入できないので、長く使い続ける予定の人は加入するべし!