M2 MacBook Air、外部ディスプレイの制限がなければ最高なのに…
薄くて軽くて驚異的な電池持ちは最高だが、”デスクトップ化”する上で無視できない仕様が…
これまでM1 Proチップを搭載した14インチMacBook Proをメインマシーンとして使用してきたが、サブマシーンとして購入したM2 MacBook Airが予想以上に気に入っている。
薄くて軽い。電池持ちが驚異的。M1 Proと比べるとパフォーマンスの違いを実感する部分は多少あるが、投げ出したくなるようなもたつきなどは、現時点では感じていない。4,500万画素のRAWデータの現像やエクスポート作業は、十分快適だ。
指紋は目立つどころか浮き立っているようにさえ見えるが、かつて「MacBook ”Kuro”」の愛称で呼ばれていた黒いMacBookを思い出させる外観の魅力があり、14インチMacBook Proがあっても、ついM2 MacBook Airに手が伸びてしまう。
ハードウェアとしてのM2 MacBook Airは非常に優秀だ。しかしどうしても無視できない仕様がある。外部ディスプレイの出力制限だ。
枚数制限だけではない。ウルトラワイドモニターは解像度も制限される罠
僕の作業環境は、5K2Kのウルトラワイドモニター、4Kモニター、内蔵ディスプレイの3枚を同時に使用するトリプルモニター構成だ。複数アプリケーションを行き来するため、ウィンドウの切り替え作業を行わずに見渡せる作業領域の広さが気に入っている。
M2 MacBook Airでは、この作業環境は実現できない。最大6Kまでのディスプレイを1枚までしか出力できない制限が設けられているからだ。DisplayLinkを使った2枚目以降の外部ディスプレイ接続は可能だが、DisplayLinkで接続したディスプレイは選択できる解像度が限られており、有料動画コンテンツが視聴できない。True ToneやNight Shiftが反映されず、Apple Watchを使ったロック解除が使用できなくなる。
5K2Kディスプレイは直挿し、4KディスプレイはThunderbolt 4ドック「Caldigit TS4 Dock」経由で出力している。5K2K→TS4(4K)の順番にケーブルを接続すれば、5K2Kディスプレイのみ点灯し、ドックに接続した周辺機器は正常に動作する。外部ディスプレイが1枚出力できなくなることを除けば、作業環境の仕組みは普段どおり使える。
「5K2Kディスプレイが使えるなら、外部ディスプレイ+内蔵ディスプレイで作業環境を再構築してもいいかな」という考えが頭をよぎるほど、M2 MacBook Airが気に入っていた。しかしM2 MacBook Airを5K2Kディスプレイに接続した際に、いつもよりフォントが大きく感じた。
そこで14インチMacBook Proとディスプレイ設定を比較したところ、システム環境設定の「ディスプレイ」で選択できる疑似解像度が少ない。調べてみると、M1 MacBook Proでも同じだった。
14インチMacBook Proでは3008 x 1269の疑似解像度はなく、3360 x 1418が選択できる。
ただし選択できる疑似解像度が少なくなっていることには変わりなく、14インチMacBook Proのほうが選択できる「スペースを拡大」寄りの疑似解像度が多い。なぜこのような仕様なのかは不明だ。
外部ディスプレイを使わなければ、M2 MacBook Airは完璧だった
外部ディスプレイの制限さえなければ、M2 MacBook Airは僕にとって完璧なマシーンだった。もともとM1 MacBook Proの性能に全く不満がなかったため、M1 Proのパフォーマンスは必要以上。それよりも軽さや電池持ちのほうが恩恵を受けられる。
2枚目の外部ディスプレイ出力は、M1 Proチップとの差別化を踏まえると難しいだろう。しかしAppleよ。M1 Macに接続したウルトラワイドモニターで特定の疑似解像度が利用できない問題はアップデートで修正すると、サポートページで宣言していたはずだ。その後の進捗はどうなんだい。該当ページは、知らずのうちに削除されているが、進捗はどうなんだい。
ディスプレイの出力枚数制限を、ウルトラワイドディスプレイで解消したい人はいるはずだ。枚数を増やせないなら、選択できる疑似解像度は増やしてほしい。
Appleの考えるM2 MacBook Airのターゲット層は、2枚のディスプレイを出力するような人ではないということだろう。ウルトラワイドディスプレイの使用もきっと”想定外”だ。僕のような人は、素直に14インチMacBook Proを使えば良いんだ。
しかし外部ディスプレイの制限さえなければ、M2 MacBook Airは完璧なマシーンだったのだ。14インチMacBook Proと同じ疑似解像度が選択できてほしかった。あわよくば2枚までの外部ディスプレイ出力に対応してほしかった。
惜しい。あまりにも惜しすぎる。やはりメインマシーンは14インチMacBook Proがファイナルアンサーになりそうだ。
> 選択できる疑似解像度が少なくなっていることには変わりなく、14インチMacBook Proのほうが選択できる「スペースを拡大」寄りの疑似解像度が多い。なぜこのような仕様なのかは不明だ。
「最大6Kまでのディスプレイを1枚までしか出力できない」ってこの記事の中で著者自身が書いているのに、なにが不明なのか分からない。
M1 / M2 の外部ディスプレイ最大解像度6K = 6016×3384
擬似解像度: 3008×1269(高画質) → 解像度: 6016×2538 (OK)
擬似解像度: 3360×1418(高画質) → 解像度: 6720×2836 (NG)
低解像度(非Retina)の 3360×1418 であれば M1 / M2 でも表示できる。
> M2 Macbook Airにて5K2Kおよび4Kにてフルサイズで出力できるのかが気になる
どちらも6K以内なので、もちろん可能。
macOS Montereyではどのような画面となっているのかおわかりになりますでしょうか?
M2 Macbook Airにて5K2Kおよび4Kにてフルサイズで出力できるのかが気になるところでして、この問題を日本でちゃんと取り上げているのがgori.me様しかいらっしゃらないようでしたので、コメントさせていただきました
これ、本文読んだ上でコメントしてます?要約すると、外部ディスプレイの出力の制限がなければすごく気に入ってるって話なので、「ダメな部分を探して」る記事ではないんですよね。
外部ディスプレイの使用はMacBook Airユーザーでも珍しくありません。 MacBook Airとして「真逆の性能」ではないです。
携帯性と据え置きとしての使い勝手を探ることは「軽自動車にハイエースほどの荷物が積めない!と騒いでるのと同じ」ではないと思いますよ。
なんとかダメな部分を探して、1000人に1人も困るものなどいないのに騒ぎ立てる。
軽自動車にハイエースほどの荷物が積めない!と騒いでるのと同じ。
用途が違うなら用途に合うものを利用するのが当然。
携行性に優れた機種に全く真逆の性能がないと騒げる感覚が理解できない。
持ち運ぶ必要がないならそれで問題ないですが、
仕事上、出先などで外部ディスプレイへのヘビーな接続が必要な人もいる。
にもかかわらず、現状そういったニーズを満たせていない……というのが今のMacBook Airです。
処理速度についても、M2なら(安定性の問題はあるにしても)調整次第では実現可能な気もします。
やはり、14インチのProと差別化するためにあえて対応させていないだけなのかもしれません。
いやいや、それはさすがにいくら何でも極論ですよ笑。
持ち運ぶ為に軽くて薄くて電池持ちを良くしているのに。デスプレイ繋げるなら処理速度を考えればmacstudioでしょ。
SwitchResXとかBetterDummyとかでもいけそうですね!あとはDisplayLinkという”妥協”がどこまで受け入れられるか、かぁ……
EasyResというアプリならいけるかもです。(無料です)
返信ありがとうざいます。やっぱりg.O.R.iさんは試されていたということで、失礼しました。
外付けディスプレイは、実際に繋いで使わないとわからないことが多いので、こういう記事はありがたいです。
ご指摘ありがとうございます!もちろんやっておりまして、そこにも該当する解像度がないんですよー!他のを指定するとぼやけた表示になるし……。
実は記事公開後、有料アプリケーションを使うとできるみたいな話を見つけたのですが、まだ試せてないのです!
g.O.R.iさんならきっと試されていると思うのですが、
https://support.apple.com/ja-jp/HT201177
> 「ディスプレイ設定」で、サイドバーで外付けディスプレイを選択し、「option」キーを押しながら「サイズ調整」をクリックすると、追加の解像度が表示されます。
上記 と 「すべての解像度を表示」にチェック をまだ試されてないのなら、やってみるのを提案します。
私は、外付けディスプレイを常用してないのでおかしな事を言っていたらごめんなさい。
わかるぅぅぅっぅぅっぅ
無茶苦茶わかります。
高望みはしませんので4k2枚くらい出力させてくれ? (これが高望みっていうのかな…😅)