16インチMacBook Pro（2021）ハンズオン

M1 ProまたはM1 Maxを搭載した新型MacBook Proが発売された。僕は14インチモデルを購入したが、Apple表参道で16インチモデルが展示されていたので、ハンズオンとして外観を紹介する。

ノッチ、使用中は存在感が全くない

まずは新型MacBook Pro最大のサプライズと言っても過言ではない、ディスプレイ上部のノッチ（正式名称はカメラハウジング）を見ていこう。ノッチは確認できるだろうか。

正直なところ、ノッチは騒ぐほどの存在感がない。アプリケーションを起動中は、あまりにもキレイに溶け込んでしまうからだ。ミニLEDバックライトの影響か、擬似的に追加されるメニューバーと一体化するため見つけるほうが難しい。

アプリが起動していない状態であれば、多少は目立つ。しかしこれもダークモードまたは中央部分が黒い壁紙を適用すれば、存在を忘れるだろう。

それよりも二度見したくなるほど薄くなったベゼルを見てもらいたい。16.2インチの大きいディスプレイに対してこの薄さは、限りなくベゼルレスに近い。Liquid Retinaディスプレイの名の通り、ディスプレイの角は丸みを帯びている。macOS Montereyのデザインランゲージとも相性が良い。

黒くなったキーボード、復活した物理ファンクションキー

キーボードはキートップだけではなく、その背景部分も黒くなった。真っ黒なMagic KeyboardをMacBook Proに埋め込んだようなデザインで格好良いが、ホコリが気になって眠れない人が続出しそうだ。デスク横にブロワーを置いておこう。

Touch Barは墓に葬られ、フルサイズの物理ファンクションキーが復活。よくぞ帰ってきた。Touch IDボタンはMagic Keyboardのように、キーの中にセンサーが埋め込まれている。

逆T字の矢印キーは特筆するべき変化はないが、やたらと格好良く撮れたので載せておく。

復活したポートたち

新型MacBook Proは、「邪魔」とApple自身が言い放った従来ポートが復活した。ヘッドホン端子は左側面に移動し、MagSafe 3充電ポートが用意されている。充電中の赤いLEDを見るだけでワクワクしてしまう。

右側面は、HDMIポート、Thunderbolt 4ポート、SDカードスロットが並ぶ。

HDMIポートはHDMI 2.0仕様だが、恐らくAppleはこれを外部ディスプレイ出力用としての使用は想定しない。プレゼンテーションなど「いざというときに外部出力したいときのポート」として搭載したのだろう。外部出力をしたい場合はThunderbolt 4ポートを使えば良いのだ。

SDカードスロットも必要としない人にとっては「邪魔」だが、SDカードを記録媒体として使用しているクリエイターにとっては念願の復活だ。ドックやハブを取り出さずにデータを読み込めるのは、手間が大幅に省ける。

16インチモデルは、従来モデルより分厚くなり重くなったが、多くのクリエイターが求めていた機能が揃えられた。グラフィック性能を中心としたパフォーマンスは飛躍的に向上し、M1 Macからの乗り換えでもワークフローのスピードアップを体感できるだろう。

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ゴリミーは14インチM1 Max MacBook Proを購入した。14インチモデルの使い勝手、パフォーマンス、操作性などは追ってレビューする。気になることや検証してほしいことがあれば、本記事のコメント欄などに書いてもらいたい。