どう進化した?16インチMacBook Pro、M1 Pro/MaxとIntelを比較する
16インチのM1Xチップモデルと、Intelチップモデルのスペック・仕様・パフォーマンスなどを比較する
MacBook Proのラインアップが、IntelからAppleシリコンに移行を完了した。16インチモデルは2019年に登場して以来、2年ぶりのアップデート。デザインの刷新に加え、Appleシリコンチップ「M1 Pro」「M1 Max」の採用により、パフォーマンスが大幅に向上した。
本記事では、16インチのM1 Pro/Max MacBook ProとIntel MacBook Proの違いを比較する。買い物の参考にしてもらいたい。
目次
M1 Pro/MaxとIntelの比較
ディスプレイ
13.3インチから14.2インチに大型化した小さいモデルと異なり、大きいモデルは16インチのまま。しかしディスプレイ解像度が3,072 x 1,920から3,456 x 2,234に向上しており、画面上で一度に表示できる情報量が増えている。
ディスプレイ品質は大幅に改良された。Pro Display XDRやiPad Pro(2021)と同じミニLEDバックライト技術を取り入れており、最大輝度は1,000ニトに倍増。ピーク輝度は1,600ニトまで向上した。輝度の向上は、屋外など眩しい環境で利用する際に役立つだろう。
初めてProMotionに対応し、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートをサポート。画面上に表示されるコンテンツによって、自動的にリフレッシュレートを調整する仕組みだ。固定リフレッシュレートは、47.95Hz、48.00Hz、50.00Hz、59.94Hz、60.00Hzが用意されている。
ディスプレイ周りのベゼルを薄型化するために、内蔵カメラはiPhoneと同じ”ノッチ”に内蔵された。全画面でコンテンツを表示する際はノッチが目に入るが、通常はメニューバーに溶け込む。macOSをダークモードに設定しておけば、それほど目立たないだろう。
M1 Pro/Max | Intel |
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チップ(処理能力)
Appleが発表した初のMac用シリコンは「M1」。16インチモデル用には「M1 Pro」と「M1 Max」が発表された。
CPUは、高性能コア8つと高効率コア2つが組み合わさった10コア構成。14インチモデルは8コア構成もあるが、16インチモデルは10コアが標準となっている。M1 ProとM1 MaxにCPUの性能差はない。
GPUは、M1 ProとM1 Maxによって選択できるコア数がことなる。M1 Proは16コアのみだが、M1 Maxは24コアと32コアが選択肢に加わる。
メディアエンジンは、共通してハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAWをサポートし、ビデオデコードエンジンが用意されている。32コアGPUモデルは唯一、ビデオエンコードエンジンとProResエンコード/デコードエンジンが2つずつ搭載されている。
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メモリ(RAM)
M1 Pro/Max MacBook Proは、16GBでメモリを標準搭載している。M1 Proは最大32GB、M1 Maxは最大64GBまでのメモリを選択できる。
従来のIntelモデルでは「とにかく積めるメモリは積んでおけ」というイメージがあったが、Appleシリコンはユニファイドメモリを採用。Appleの優れた最適化により、少ないメモリで快適に動作する。実際に多くのクリエイターがM1 MacBook Proを大絶賛し、動画編集など負荷の高い作業をこなしていたことは忘れてはいけない。
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ストレージ
M1 Pro/Maxモデルは、Intelモデルと同じストレージ構成が選択可能。SSD性能は向上しており、最大7.4GB/sに達するスピードを実現しているという。
なお節約のために内蔵ストレージを小さくしておく人も多いが、MacBook ProのSSDは業界トップクラス。読み込み速度や処理性能を追い求めるのであれば、外部ストレージに頼らず内蔵ストレージの拡張をおすすめする。
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サイズと重量
Intelモデルと比べて、M1 Pro/Maxモデルは高さ(厚み)が0.06cm増加し、重さは100g〜200g増加している。本体重量は、M1 ProとM1 Maxで異なっており、選択するチップによって内部構造が僅かに変わる可能性がある。なお、14インチモデルはM1 ProとM1 Maxに重量差はない。
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ポート
M1 Pro/Maxモデルは、2015年のMacBook Proにあった外部ポートが復活。SDXCカードスロットとHDMIポートが復活し、USB-Cドックやハブなどを使わずにSDカードの読み込み、外部ディスプレイの出力が可能になった。MagSafeポートも復活し、マグネットで本体を充電できる。
HDMIポートは「HDMI 2.0」仕様。最大4K@60Hzの出力に制限されており、より高解像度のディスプレイを出力する場合はThunderbolt 4ポートを使用する必要がある。
Thunderboltポートは、Thunderbolt 3からThunderbolt 4にアップグレード。しかし置き換えたIntelモデルが4ポートだったのに対し、ポート数は3つに減らされている。
MagSafeポートは急速充電に対応。利用には、同梱されている140W USB-C電源アダプタが必要だ。Thunderbolt 4ポートからも従来どおり充電可能だが、急速充電は利用できない。
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バッテリーと電源
16インチのM1 Pro/Max MacBook Proは、史上最も長時間のバッテリー駆動時間を持つノート型Macだ。最大21時間のムービー再生を実現しており、Intelモデルと比べて10時間も長くなった。
ワイヤレスインターネット時間もIntelモデルから3時間伸びている。
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カメラ
M1 Pro/Maxモデルのカメラは、待望のフルHD(1080p)をサポート。一段と明るい絞り値(f2.0)で、一段と多くの光を取り込めるレンズを採用している。
パワフルな画像信号プロセッサ(ISP)やNeural Engineを活用し、より自然なスキントーンでユーザーを鮮明に映し出せるという。
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オーディオ
マイクとスピーカー性能も向上した。マイクはノイズフロアをさらに下げ、よりクリアな通話や音声録音を実現している。
Intelモデルに搭載されていた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムは、さらに進化。2つのツイーターと4つのフォースキャンセリングウーファーを備えたことで、低音域を80パーセント多く再生できるという。空間オーディオにも対応する。
MacBook Proの内蔵スピーカーを利用する機会が多い人は、M1 Pro/Maxモデルの進化したスピーカーの恩恵を受けるだろう。
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キーボード
M1 Pro/Maxモデルはキーボードデザインが大幅に変更された。Touch Barは廃止され、物理ファンクションキーが復活。MacBook Airと同様にTouch IDが残された。キーボードはキートップだけではなく全体が黒くなった。逆T型の矢印キー、物理escキーは健在だ。
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外部出力
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16インチM1 Pro/Max MacBook Pro、アプリが対応していれば「買い」
16インチMacBook Proは、2年ぶりとなるアップデートだ。Appleシリコン化し、スペックも大幅にアップデートされた。Apple公式サイトにまとめられている比較が正しければ、あらゆる作業の処理時間が劇的に短縮されるだろう。
特に注目は、M1チップの弱点とされていたGPU性能の飛躍。M1 Max MacBook Proの32コアGPUのベンチマークスコアによると、M1 MacBook Proの3.2倍、16インチMacBook Pro(2019)の最上位GPUの1.3倍の性能を記録している。
従来モデルよりわずかに大きくなり重くなったが、代わりに連続駆動時間が数時間以上長くなった。バッテリー駆動でもパフォーマンスは落ちず、電源が確保できなくても作業を続けられる。従来ポートも復活し、USB-Cハブやドックが不要になった。現場で作業を行うクリエイターにとって、嬉しいアップデートだろう。
なおM1 Pro/Max MacBook Proは、14インチと16インチに性能差がない。14インチモデルのディスプレイ解像度は、Intelの16インチモデルとほぼ同じだ。16インチモデルからの買い替えだからといって、16インチモデルを選ぶ必要はない。持ち運びや外部ディスプレイ使用の有無など、自分の使い方に合わせて最適なM1 Pro/Max MacBook Proを選んでもらいたい。
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こればかりは実機で比較してみないと分からないですね。僕もバッテリー公称値が数時間も減っていることに対して、どの程度のインパクトなのか試したくてウズウズしていますw
14インチモデルと16インチモデルで実際に性能差がないのかどうかが気になるなぁ
物理サイズの違いによる排熱効率の違いなどがあれば、微妙に処理性能に影響がありそうな気がするけど、どうなんだろう
性能が同じなら14インチでも良いんだけど、バッテリー駆動時間がなぁ。。。