ドコモ、他社から乗り換えのキャッシュバックを廃止へ!「実質0円」も一部見直し
先日、総務省が通信キャリア3社(ドコモ・KDDI・ソフトバンク)に対し料金の見直しを求める方針が明らかになった。
これを受け、NHKニュースによると、ドコモは他社からのドコモに乗り換えてくるユーザーを優遇するキャッシュバックの仕組みを廃止する方針を固めたことが明らかになった!
キャッシュバックの元手は既存加入者の通信料
総務省が通信料金の見直しを行うように指示した理由の1つとして他社から乗り換えてくるユーザーに対する過度なキャッシュバックの実施が挙げられていた。このキャッシュバックの元手となっているのは乗り換え先となる通信キャリアを利用している既存の加入者。
この仕組みが不公平であると指摘を受け、ドコモはキャッシュバックを廃止する方針を固めた。
例えるならば、毎日入ってくる新卒に対し、会社が既存の社員の給与から彼らのランチ代を天引きされているような状況だろうか。既存ユーザーにとっては何もメリットがなく、同じキャリアを使い続けることがバカらしくなるはずだ。
キャッシュバックの廃止に加え、ドコモは乗り換えるユーザーのスマホ端末代が「実質0円」になると謳う販売手法を一部見直すとのこと。既存ユーザーに目に映る不公平な状況の改善を目指す。
今回、キャッシュバックの廃止や「実質0円」の一部見直しを明らかにしたのはドコモだが、今度KDDIやソフトバンクも同様の施策を発表すると見られる。端末価格が値上がりし、買い替えが進まなくなる可能性を受け、総務省は中古携帯市場の拡大策を検討することが明らかになったが、ケータイジャーナリストの石川氏は中古端末も値上がりする可能性を示唆。
実質0円がなくなって、販売価格があがることで中古市場が注目されるのは間違いないけど、一方で新品の端末が売れなくなることで、中古市場に端末が流通しなくなる恐れがある。結果、中古端末も値上がりする可能性が出てきそう。
— 石川 温 (@iskw226) 2015, 12月 15
となると、多くのユーザーは同じキャリアに留まり、携帯も買えないという新陳代謝の悪い状況になる可能性も。毎年iPhoneを買い換えている僕はどうなるのか……。
(via 気になる、記になる…)
実質0円を実質1円にするんでしょ?