TikTok運営のByteDance、音楽ストリーミングサービスを発表か
TikTokを運営するByteDanceは、「Spotify」や「Apple Music」に対抗する独自の音楽ストリーミングサービスを準備しているそうだ。Bloombergによると、早ければ今秋にリリースされる見通し。
有料の音楽サービスが普及していない地域がターゲット
関係者によると、ByteDanceの音楽ストリーミングサービスは複数の地域でリリースするが、主に有料の音楽サービスが普及していない国がターゲットだという。すでにインドの大手レーベルであるT-SeriesとTimes Musicから権利を確保しているとのこと。
他のレーベルとも協議を進めているとのことで、The Vergeによると「musical.ly」を買収した際のライセンス契約をもとに交渉していると伝えている。
新しい音楽ストリーミングサービスの名前はTikTokと関連性はないものの、TikTokのユーザーの移行を促す狙いはある。
アプリは「Spotify」や「Apple Music」のクローンのようなデザインではなく、オンデマンドで音楽や動画を楽しめる仕組みになっている。すでに開発は進んでおり、一部の音楽業界関係者に対してデモンストレーションも行われているそうだ。
TechCrunchによると、広告付き無料プランと有料プランが用意される可能性がある。
どうやらByteDanceは「TikTok」以外にも様々な新サービスに着手しているそうだ。今回報じられた音楽ストリーミングサービス以外に、「Slack」対抗サービスや「Snapchat」対抗サービスを開発している。
Sensor Towerによると、「TikTok」のダウンロード数はiOS/Android合計で10億DL以上あるが、それでも黒字化できていないと言われている。
音楽ストリーミングサービスは「TikTok」との親和性が高そうだが、収益に結びつくのだろうか。