Google Pixel 9A、「カメラの突起は最小限」が新トレンドに?
業界最大級のバッテリー搭載でありながら、カメラモジュールを筐体と同一平面に
Googleが次期ミッドレンジスマートフォン「Pixel 9A」で、スマートフォン業界の長年の課題であるカメラユニットの突起(”カメラバンプ”問題)をほぼ完全に解消する。Android Headlinesが公開したレンダリング画像によると、カメラモジュールは筐体とほぼ同一平面に収まっている。
この画期的なデザイン変更には、いくつかのトレードオフが伴う。メインカメラは前モデルの6,400万画素から4,800万画素へとダウングレード。一方で超広角カメラと前面カメラは1,300万画素を維持する。
注目すべきは、499ドルから販売予定のこのデバイスに、過去最大となる5,100mAhのバッテリーを搭載している点だ。これは1,299ドルの最上位機種であるSamsung Galaxy S25 Ultraをも上回る容量となる。
スマートフォン業界への影響
Googleが採用する新しいデザインアプローチは、業界全体に波及する可能性がある。特にAppleは「iPhone 17 Air」で薄型デザインを優先し、カメラ性能を抑える方向で開発を進めているという。
デザインは、Google Pixel 9 Proに似た水平バーをデバイス上部に配置する形状になるとされる。カメラは1つのみとなる可能性が高く、これによってカメラバンプの突出を最小限に抑えることができる。
この動きは、スマートフォン業界が薄型化とデザイン性を重視する新たなトレンドの始まりを示唆している。Pixel 9Aは、カメラバンプという10年来の課題に対する、新しい解決策を提示している。
Pixel 9Aのスペック(噂)
「Pixel 9A」はGoogle Tensor G4プロセッサを搭載し、8GB LPDDR5Xメモリと128GB/256GBのUFS 3.1ストレージを組み合わせる。ディスプレイは6.285インチの「Actuaディスプレイ」を採用し、ピーク輝度2,700nitsという圧倒的な明るさを実現するそうだ。
カメラ構成は、メインカメラが4,800万画素(F1.7)、超広角カメラが1,300万画素(F2.2)、フロントカメラも1,300万画素(F2.2)を搭載。本体サイズは154 x 73 x 8.9mmとなり、前モデルよりもわずかに大きくなっている。
バッテリーと充電
搭載バッテリーの容量は5,100mAh。前モデルの4,492mAhから大幅に増量されている。充電は有線で最大23W、ワイヤレスで最大7.5Wをサポートする。
デザインとカラーバリエーション
カラーラインナップはObsidian、Porcelain、Iris、Peonyの4色展開。IP68の防水・防塵性能も確保している。重量は188gに抑えられている。
発売時期
Googleは「Pixel 9A」を3月19日に正式発表し、3月26日に発売する見通し。