Apple純正の「マップ」アプリ、自社収集の地図データで詳細情報が表示可能にーーまずは米国から

Apple maps 2018 old new

iPhoneに内蔵されているApple純正の「マップ」アプリは見やすいものの、データの信憑性はハッキリ言ってイマイチだ。

少なくとも日本国内ではそもそもの地図データの信憑性が怪しかったり、ルート案内が完全に間違っていたりすることも多い。僕の過去の経験では、「Apple CarPlay」において右折禁止の道を右折するように案内されたこともあり、ナチュラルに交通違反を促すポンコツサービスだ。

TechCrunchがAppleのシニアバイスプレジデントEddy Cue氏とバイスプレジデントPatrice Gautier氏のインタビューを公開。

Appleは、過去6年間で「マップ」の地図データを大幅に刷新し、4年前からはサードパーティ製データの利用を取り止め、自社で収集した情報を利用している説明している。

世界一の地図アプリの構築を目指す

Appleが自社データによる新しいマッピングシステムを導入したことにより、リアルタイムで最新の情報を収集し、反映することができる点に強みがある。Cue氏によると、Appleは工事情報や新しい道路の開通などにも現行バージョンより早く対応できるようになる、と説明している。

「Apple Maps Vehicles」によって収集された地図データも新しい「マップ」アプリの地図データとして活用される。TechCrunchはこれらの専用自動車に乗降することが許され、内部には床にボルト固定された「Mac Pro」、多数のSSDドライブ、iPadが備わっていると紹介。自動車外部にはGPS、レーザーで物体間の距離を測定する「LIDAR(ライダー)」が4台、カメラが8台用意され、後輪には正確な距離と写真撮影を可能にする物理測定ツールが取り付けられているそうだ。

Using ipad to check apple maps
【image via TechCrunch

新旧の地図データの違いとサービス提供地域

新しい地図データによって、Apple純正「マップ」アプリは道路情報や歩行者用道路情報の精度向上に加え、バスケットボールコートや野球場、緑園や建物なども表示され、建物の形や大きさも正確に確認できるようになるという。

また、検索機能も改良され、ナビゲーション機能のうち、特に歩行者向けナビゲーション機能は使い勝手が向上されているとのこと。駐車場所や建物の詳細情報も加わり、目的地に到着するまでの細かいデータも用意されていることが伺える。

地図アプリを利用中に目的地に近づくと勝手にアプリが自分の役目を終えたと判断し終了することがあるが、その先の行き方が全く分からずにあたふたした経験はないだろうか。恐らくAppleの新しい地図アプリはそのようなこともなくなるのだと期待したい。

新しい地図データを反映した「マップ」アプリは「iOS 12」の次期ベータ版から利用可能になり、米国のサンフランシスコ・ベイエリアから提供開始を予定。年内にはカルフォルニア北部にまで拡大する計画だという。

先日、日本国内で自動車を使用した地図データの収集の開始が発表された。米国のごく一部にしかサービスが提供されていないことから、日本で地図データが新しくなる時期は当分先になりそうだが、「iPhoneユーザーは純正マップアプリを使って当たり前」という時代が来るのかもしれない。

(via TechCrunch