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Apple、社内で”ChatGPT風AI”を密かに展開?従業員の生産性向上に活用中、らしい

「Enchanté」と「Enterprise Assistant」の2つのAIツール、Apple Foundation ModelsとGemini/Claudeを統合

Mohamed nohassi 0xMiYQmk8g unsplash

Appleは従業員向けに「Enchanté(アンシャンテ)」と呼ばれるChatGPTのようなAIチャットボットを展開しており、アイデア出しや文書の校正、一般的な質問への回答など、日常業務の効率化に活用されている。Macworldが報じた。

Appleは一般消費者向けのAIチャットボットをまだ発表していないものの、社内では複数のAIツールを活用して従業員の生産性向上を図っている。昨年、BloombergのMark Gurman氏がSiriの新バージョンをテストするための「Veritas」チャットボットについて報じていたが、今回新たに2つのAIツールの詳細が明らかになった。

ChatGPT風のインターフェースを持つ「Enchanté」

Enchantéは2025年11月に従業員向けにロールアウトされたAIアシスタントで、macOS版ChatGPTアプリに似たインターフェースを持つ。従業員はアイデア出し、開発作業、校正、一般的な知識に関する質問など、幅広い用途で利用できる。

多くの企業が社内データの外部流出を懸念してAIプラットフォームの使用を制限している中、Enchantéはローカルまたはプライベートサーバー上でのみ動作し、サードパーティへの接続は一切行われない。Apple Foundation Models(Apple Intelligenceを駆動するモデル)を利用しつつ、ClaudeやGeminiへのアクセスも提供している。

厳格なプライバシーとセキュリティ対策のもと、従業員は文書や画像、ファイルをアップロードして分析できる。また、Mac上に保存されたファイルにもアクセスして回答を生成できるとされている。

Appleの内部メモによると、Enchantéは単なるテストプラットフォームではなく、日常業務をサポートするツールとしても機能する。アプリにはAppleの内部ドキュメントやガイドラインが包括的に組み込まれており、エンジニアリング、デザイン、マーケティング、リーダーシップを含むすべての部門で利用されている。

従業員は回答の品質を評価するフィードバックシステムを通じて意見を提供できる。また、Appleのモデルが生成した回答とサードパーティモデルの回答を並べて比較する機能も搭載されている。

社内ポリシーのデータベース「Enterprise Assistant」

2つ目のAIツールは「Enterprise Assistant」と呼ばれ、より専門的な用途に特化している。このアプリはAppleの内部大規模言語モデル(LLM)を基盤に構築されており、企業従業員向けの一元化された知識ハブとして機能する。

Enterprise AssistantにはAppleの内部ポリシーのデータベースが含まれており、従業員は経営陣の役割や行動規範から、健康保険の選択肢、休暇ポリシー、iPhoneでのApple VPN設定といった技術的なセットアップ手順まで、幅広い質問ができる。Enchantéと同様に、回答の精度と関連性に関するフィードバックを収集するツールが用意されている。

Apple Intelligenceの改善に活用

従業員がこれらのツールを使用して得られたフィードバックは、Apple Intelligenceの機能改善に活用されている。特にWriting Tools(文章作成ツール)やSummarization(要約機能)といった今後のApple Intelligence機能の言語モデル強化に役立てられているという。

Appleは以前から従業員向けにAIベースのツールをテストしてきた。2024年には、AppleCare従業員がテクニカルサポートを迅速化するためにChatGPT風の生成AIツールをテストしていたことも報じられている。

Siriの刷新は2026年後半に

Appleは今年後半、Google Geminiを搭載した刷新版Siriを投入する予定だ。当初Appleは独自のモデルをSiriに統合する計画だったが、パフォーマンスの問題により延期され、最終的にGoogleとの提携を選択した。

1月12日に発表された多年契約により、AppleはGoogleのGeminiモデルとクラウドインフラストラクチャを活用してApple Foundation Modelsの基盤を強化する。両社の共同声明では「Googleのテクノロジーは、Apple Foundation Modelsにとって最も堅牢な基盤を提供する」と説明されている。

なお、Appleは引き続きOpenAIとも協業しており、現在SiriApple IntelligenceにChatGPTが組み込まれているが、今回のGoogleとの提携が既存のChatGPT統合にどのような影響を与えるかは不明だ。AppleはCNBCに対し、既存の契約に変更はないと述べている。

Siriのチャットボット化については、昨年9月に社内でChatGPT風アプリを使った新版Siriの開発テストが進められていることが報じられていた。さらに最新情報によると、iOS 27でSiriが完全なチャットボット化を果たし、2026年6月のWWDCで発表される見通しだ。

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特集
公開情報
更新日2026年01月22日
執筆者g.O.R.i
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